第8回  伊豆大島殺人ツアー

さよ子（池波志乃）のスナックに、すっかり客が寄りつかなくなった。夫の博夫（石立）が、亭主面をして店を手伝い始めてからだ。さよ子は、博夫のおじで資産家の喜一（今福）を旅行に連れ出し、借金を頼もうと、夫に切り出した。責任を感じていたのだろう、博夫もしぶしぶ妻の言い分を聞いた。
さよ子、博夫、喜一の3人は、傍目には和やかに一泊旅行に出掛けた。が、喜一はさよ子の意図を見抜いていた。飛行機の中で、やたらに気を配るさよ子に、皮肉を言い続ける。借金を頼む隙など与えない喜一に、博夫もなすすべがない。大島に着いた3人は岩場にでかけた。そこで、博夫は自殺をしようとしていた芳井（山下）という男を助ける。芳井を何とか思いとどまらせ、3人は宿へ向かう。最高の宿に案内し、博夫とさよ子は喜一に借金を申し込む。そのとき、その場へ何と自殺未遂の芳井が現れた。