第78回 知恩院~修復現場に潜入!国宝・御影堂に新たな命を
今回は、京都市東山区にある浄土宗総本山・知恩院を訪ねる。浄土宗開祖・法然上人ゆかりの寺として知られ、徳川将軍家から庶民まで広く信仰を集め、京都の人々から「ちおいんさん」と呼ばれ親しまれている。境内には、現存する日本の寺院の三門の中で最大と言われる三門や、現在、平成の大修復真っ最中の御影堂が国宝に指定されている。この他、境内には、除夜の鐘で知られる大鐘楼や方丈、経蔵などの重要文化財、多くの伽藍が建ち並び、その壮大な佇まいは厳粛な中にも大らかな雰囲気をたたえている。番組では、今回、特別に御影堂の修復現場に潜入し、気の遠くなるような作業の様子や、見えないところでの努力など、受け継がれる匠の技や修復に当たる人々の想いを、秋深まる晩秋の知恩院の表情も交えながらたっぷりと紹介する。
解説:京都工芸繊維大学 矢ヶ崎善太郎准教授 ほか