第12回  恐怖の中央高速道

東京・新宿西口の貴金属店に覆面をした男女2人組の強盗が押し入り、ひとりを殺害した上、宝石類と売上金の一部を奪って逃走した。一報を受けた佐倉（誠）と京田（手島）両刑事は現場に急行した。目撃者の証言から、犯人は高速バスに乗って山中湖方面へ向かったらしい。
高速バスの最初の休憩地点・談合坂に先回りした佐倉らは、乗客に悟られないよう運転手の末吉（三浦）とバスガイドの朝比奈（南条）を呼び出した。理由を話し、佐倉が同乗して捜査することにした。乗客の数は42人。情婦（立原）の連れややくざ者（伊藤）や、挙動不審の男（池田）など、疑わしい人物は多い。犯人は凶器を持ち、人を殺害しているだけに佐倉もうかつに手が出せない。新宿バスターミナルで昏倒した2人の男女が発見された。山中湖行きの高速バスの運転手とバスガイドらしい。が、その事を佐倉は知らない。