2時間スペシャル 第22回  井伊直弼 国を変える英断 桜田門外に散った大老 彦根

井伊直弼 国を変える英断 桜田門外に散った大老 彦根 2時間スペシャル 第22回

大老・井伊直弼。黒船来航で日本が大きく揺れた幕末。当時、まだ幼い将軍に代わり実質的な幕政の最高職にあった井伊直弼は天皇の許し得ずに「日米修好通商条約」の調印を断行し大きな非難を受ける。さらに吉田松陰など幕府を批判する人々を次々に処罰した「安政の大獄」・・・その強引な手法により恨みを買った男は桜田門外で暗殺される。
「開国の功労者」という一方「強権の政治家」と、その評価が分かれる井伊直弼。彼が考えた開国とはどのようなものだったのか?不平等とも言われる条約締結の決断・・・その裏にあった直弼の想いとは?果たして彼の行った政治は本当に独断のものであったのか?譜代大名筆頭・井伊家。徳川を支え続けた名門の歴史を紐解くことで、直弼が考えた理想の国のあり方を追う。
大名の子に生まれながらも男の生い立ちは意外なものだった...14番目の男子として生まれ、藩主になる可能性はほぼ無いと言われていた彦根での暮らしとはどのようなものだったのか...?自ら一派を確立するほどの腕前だったという茶の湯を始め、和歌、能、禅、槍術、居合術など多彩な才能を持つ若き日の直弼は、現在伝えられる男のイメージとは異なるものだった。
日本最大の湖・琵琶湖に面する歴史の街「彦根」で彼が青春時代を過ごした「埋木舎」や熱心に通った寺、藩主として過ごした彦根城などを巡り井伊直弼の意外な素顔に迫る。その他琵琶湖の鮎漁、竹生島、竹景島も訪ねる。