第81回 世界遺産・賀茂社 歴史を刻んだ神域の道
今回は、京都三大祭りの一つ・葵祭で有名な上賀茂神社と下鴨神社を訪ねる。「賀茂社」と総称される2つの神社は、京都で最も古い神社として知られ、上賀茂神社を「上社(かみしゃ)」、下鴨神社を「下社(しもしゃ)」と呼ぶ。上賀茂神社の本殿、権殿、下鴨神社の東西両本殿は流造(ながれづくり)の代表例として国宝に指定され、境内に建つ多くの社殿もその多くが重要文化財に指定されている。
番組では、おととしの式年遷宮に合わせて修復され、新たな命が吹き込まれた3つの本殿と権殿の魅力に触れる。また、2つの神社周辺にも目を向け、京都の伝統野菜や、和菓子、京都府立植物園との関係など、人々の暮らしに寄り添い続けて来た"神域"と呼ばれる地域を散策する。
解説:京都工芸繊維大学 矢ヶ崎善太郎准教授 ほか