第11回  スペイン3日間の旅 美食の都 バスク地方を巡る

スペイン3日間の旅 美食の都 バスク地方を巡る 第11回

乾燥地帯が広がるスペインにあって、降水量の多いバスク地方は木々が生い茂り、グリーンスペインと呼ばれています。北部はビスケー湾に面し、季節に合った旬の魚が水揚げされ、海の恵みも豊か。その一方で重工業が発達し、港町としても栄えて経済的にも恵まれてきたため、レストランやバルなどが多く、優秀な料理人が育ちました。このような背景から、現在は「食はバスクにあり」と言われるほど、世界的に有名な美食の街となったのです。
そんなバスクを旅するとなれば、テーマは「食べ歩き」。まずはビルバオで老舗の手袋屋さんや新進のファッションブランドをチェックしてお腹をすかせ、夜景と料理が素晴らしいレストランでディナー。美しい漁村ゲタリアでランチを取ってからサン・セバスチャンのバルをはしごしてピンチョスに舌鼓を打ちます。世界遺産のビスカヤ橋や現代美術コレクションで世界的に有名なグーゲンハイム美術館にも訪れます。そして最後はアスティガラガ村に足を伸ばしてシードル作りを見学したら、三ツ星レストランでこの旅最後の晩餐を。バスクでは美味と文化をたっぷりと味わえ、心も体も幸せになります。