第83回 妙法院門跡・三十三間堂~圧巻!眼前に広がる仏像群
今回は「通し矢」で有名な京都市東山区の三十三間堂を訪ねる。
正式名称は蓮華王院本堂。平安時代末期に後白河法皇が平清盛に資材の協力を命じて創建したもので国宝に指定されている。堂内には、本尊の国宝・千手観音坐像を中心に、左右に500体ずつ重要文化財の千手観音立像が、その横には現存最古と言われる国宝の風神・雷神像がずらりと並ぶ。その光景は、まさに圧巻で、訪れた者を観音浄土の世界へと誘ってくれる。このお堂、実は、天台三門跡の一つ・妙法院門跡の仏堂。
番組では、庫裏を国宝にもつ通常非公開の妙法院門跡や、通し矢にまつわる知られざるエピソードなどを紹介しながら、数ある国宝の魅力を探って行く。
解説:伝統文化財保存研究所 石川登志雄 代表 ほか