第2回  西陣界わい~老舗が受け継ぐ伝統の美

kyoto-roman_02.jpg 今回は、京都の西陣界隈の老舗を訪ねる。1店舗目は、明治15年創業の和菓子の名店・「塩芳軒」。原料にこだわり、伝統を守りながらも現代の新しさも取り入れる和菓子店で、こちらでのみ生菓子がいただける。2店舗目は、天然香料を使った香製品を扱う老舗「山田松香木店」。江戸時代の寛政年間創業のこちらの店では、香木の香りを聞き分ける「聞香」の体験講座があり、奥深い香りの世界の入り口を案内してもらえる。最後に、朝廷の節会などで食された雅やかな料理・「有職料理」の老舗、「萬亀楼」。10代目当主の小西将清さんは、一子相伝の「生間流式包丁」の30代目家元でもあり、魚には直接手を触れず、包丁刀とまな箸でおめでたい形に絵を描くように盛り付けていく技は圧巻。
番組では、これら3つの老舗を訪ね、匠の技を見るだけでなく、実際に体験したりしながら、職人の誇りとしての美や、京都の美意識について学んでいく。