第25回  第二十二番札所 総持寺(大阪)

saikoku33_25.jpg 西国三十三所、第二十二番札所・総持寺。今昔物語集にも記される"亀の恩返し"の説話でも有名なお寺で、本尊の千手千眼観世音菩薩像は亀の背に乗るという珍しい姿をしている。戦火にあった際に下半身が炭になりながらもその姿を保ったところから"火防せ(ひぶせ)観音"とも呼ばれ、崇められている。また寺を開いた藤原山蔭(やまかげ)は、現在の日本料理の元となる庖丁道の創始者としても名高く、今も多くの料理人が参拝に訪れる。