第21回  仁和寺~悠久なる国宝の世界

kyoto-roman_21.jpg 今回は、京都市右京区御室にある世界遺産・仁和寺を訪ねる。
真言宗御室派の総本山で、平安時代に宇多天皇が創建した寺院。皇室ゆかりの寺院で、広大な境内には、金堂をはじめ、創建当時の本尊・阿弥陀三尊像、仏画の「孔雀明王像」が国宝に、五重塔や2つの茶室が重要文化財に指定されるなど、多くの貴重な文化財が大切に残されている。また、桜の名所としても知られ、中でも「御室桜」と呼ばれる遅咲きの桜は、古くは江戸時代から庶民に親しまれ、数多くの和歌にも詠まれている。
番組では、2018年1月16日から東京国立博物館で開かれる特別展に先立ち、仁和寺創建当時の本尊・阿弥陀如来坐像(国宝)をはじめ、秘仏・薬師如来坐像(国宝)、孔雀明王像(国宝)を特別に撮影、また、全国に約790カ寺あると言われる仁和寺を総本山とする御室派寺院の中から、天平彫刻の傑作として知られる大阪・葛井寺の千手観音菩薩坐像(国宝)も特別に撮影が許可され普段目にすることが出来ない多くの秘仏を拝見しながら、歴史ある門跡寺院の魅力を探って行く。