第24回  100年ぶりに甦った名画~木島櫻谷の世界~

京都浪漫~美と伝統を訪ねる~

今回は、京都の知られざる天才日本画家・木島櫻谷(このしまおうこく)を取り上げます。 櫻谷は明治10年に三条室町の商家に生まれ、16歳の時に当時京都画壇の大家だった今尾景年に師事し、早くから非凡な画才を開花させました。動物画を得意とし、現在の日展の前身・文展の上位入賞を続けるなど、華々しく注目される画家となるが、後に作品の多くが所在不明となり、その名が語られることすらなくなってしまう存在となりました。しかし、近年は、100年もの歳月を経て自宅の蔵から名画が発見されたことを機に、再び注目を集めています。 番組では、彼が先鞭をつけた衣笠の絵描き村や、今も大切に保存されている住居を訪ねながら、謎に包まれた木島の半生とその作品の魅力に迫ります。