第4回  源頼朝&北条早雲 天下取りを目指した武将たち

政治の鬼才・源頼朝と戦国大名の魁・北条早雲の二人の足跡に迫る。

一人目は日本屈指の観光地・鎌倉で本格的な武家政権を確立させた政治の鬼才、源 頼朝。今も鎌倉幕府の面影が色濃く残っている。京都で行われていた朝廷政治を真っ向から否定、東国を選んだ武家の異端児によって、以後、約150年間にわたり鎌倉は「武家の都」として繁栄した。今回は、初夏の訪れを感じさせるアジサイが咲き誇る「長谷寺」や、頼朝ゆかりの神社「鶴岡八幡宮」、義経が頼朝に宛てた手紙が残る「満福寺」、頼朝が造立を決めたとの説が残る「鎌倉大仏」などを巡り、武家の古都・鎌倉の魅力に迫る。

二人目は群雄割拠の時代、誰よりも早く戦を開始し、その後100年続く乱世の口火をきった戦国武将の元祖ともいわれる北条早雲。難攻不落と云われた小田原城を拠点に、北条氏は5代に渡って関東の覇者として君臨。乱世の梟雄(きょうゆう)と怖れられた男は、一方で領民からは大きな信頼を得ていたという。今回は、戦国一の総構を誇り、美しい天守閣を備えた「小田原城」、後北条氏五代の墓所「早雲寺」などを巡り、"戦国の風雲児"と称えられた武将、北条早雲の素顔に迫る。