第4回  オランダ×ベルギー『複雑に入り組んだ、国境だらけの町!』

国境ハンター:万里紗

世界の国境を歩いてみたら・・・ ベルギー、オランダのリアルな国境の姿を求めて旅立ったのは、国境ハンターで女優の万里紗。ベルギーとオランダの国境は東西におよそ400キロ。今回は最西端から東へ、ドイツとの三国国境を目指す旅。基本的にヨーロッパは両国間の行き来が自由だ。国境がどこにあるのかも分からないのがヨーロッパの特徴。しかしベルギー、オランダの国境上には350本ほどのポールが立てられている。国境ハンターは、このポールを辿りながら東へ東へと歩いていく!そして行く先々には国境沿いの町や、人々との出会いが待っている。
 ハンターは国境中央にあるオランダ側の町"バールレ・ナッサウ"へ。町に入るとそこには、この町特有のちょっと変わった国境事情が!!歩くと足元に白い線が見えてくる。そしてその線を挟むように、「B」と「NL」の文字。そう!これは、ベルギーとネザーランドの頭文字。つまりそれが国境線なのだ!しかも!10m先にはまた国境線が!その先にはさらに別の国境線!なんとオランダ側の町、バールレ・ナッサウにはベルギーとの国境線がいくつも存在していたのだ!数百m歩けば、オランダ、ベルギーを出たり入ったり。国境線が町中を入り乱れている!いったいなんでそんなことに?中には建物の中まで国境線が敷かれている場合も。それっていったいどちらの国なの?オランダとベルギーの国境が入り乱れるこの町で、住民たちはどんな生活をしているのか・・・?食材はオランダ、ガソリンはベルギー。ベルギーに暮らして家賃節約?
 さらに、ヨーロッパの古き良き旧市街を歩けば、歴史と文化に彩られた絶景の町並みが・・・。そしてゴッホが生まれ育ったのも実は国境の町だった!あの名作が生まれた背景と国境との関連は?歴史に触れ、芸術に触れ、リアルな国境を体感する2時間。
最後はドイツと三国国境にゴール。見事、およそ400キロの国境を制覇した国境ハンター万里紗の目には涙が。国境に暮らす様々な人との出会い。そして別れ。ボーダレスなヨーロッパで、国境ハンターが感じたリアルな国境の姿とは・・・。
ベルギーとオランダの〝国境を歩いてみたら・・〟そこには両国の〝良いとこどり″で、暮らしを楽しく豊かにしようとする人々の姿があった。