第8回  三十三間堂~1001体の千手観音が国宝に!~

今回は、「通し矢」で有名な京都市東山区の三十三間堂にスポットを当てる。三十三間堂の正式名称は、蓮華王院本堂と言い、天台三門跡の1つ・妙法院門跡の仏堂。平安時代末期に後白河法皇が平清盛に資材の協力を命じて創建したもので国宝に指定されている。堂内には、本尊の国宝・千手観音坐像を中心に、左右に500体ずつの千手観音立像が、その前には、現存最古と言われる国宝の風神・雷神像と、二十八部衆がずらりと並ぶ。番組では、今年新たに、千手観音立像が国宝に指定されたのを機に、後白河法皇がどうしてこの地に仏堂を建てたのか、また、これだけおびただしい数の仏像を造らせたのはなぜなのか、専門家と共にその疑問について探りながら、千手観音像や二十八部衆など仏像の魅力についてたっぷりと紹介していく。

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