7月16日~20日

7月16日(月)
「なぜ人気?小泉進次郎」

ゲスト:藤沢 烈(一般社団法人RCF代表理事)、常井 健一(ノンフィクションライター)

「総理にしたい男」ナンバー1と言われる自民党の小泉進次郎氏。小泉氏ら超党派議員による「衆院改革実現会議」も設立され、政界再編への布石ではないかと注目を集める。
ポスト安倍候補の世論調査でも上位にあがる小泉氏だが、総理としての実力は未知数。なぜ、これほど人気があるのか?国民は彼に何を求めているのか?父の小泉純一郎元首相もカリスマ的人気を集めたが、その違いは何か?そして、彼は、今後どんな政治家になっていくのか?


7月17日(火)
「黒田日銀緩和6年目へ 上がらぬ物価の正体は」

ゲスト:加藤 出(東短リサーチ・チーフエコノミスト)

日銀が黒田総裁の下で超金融緩和策を開始して5年以上。当初掲げた「2年で2%のインフレ目標達成を実現」という政策は、いまや目標時期を削除する事態に。低金利で緩和の「副作用」の懸念も消えない。欧米では、利上げや緩和縮小など「出口」に向けた動きが進む中、日銀だけが取り残される。「上がらぬ物価」に苦悩する日銀。インフレ目標を追及した政策は破綻したのか?今後処方せんはあるのか?日銀の金融政策を読み解く。


7月18日(水)
「信用失墜 官僚たちの夏2018」

ゲスト:片山 善博(早稲田大学公共経営大学院教授 / 元自治官僚)、寺脇 研(京都造形芸術大学教授 / 元文部官僚)、細川 昌彦(中部大学特任教授 / 元経産官僚)

7月は官僚にとって人事の季節だ。しかし、次々に霞が関で起きる不祥事に、官僚たちは落ち着いて仕事ができる状態ではないようだ。
"官庁の中の官庁"と言われた財務省では、公文書の改ざんが発覚したり、セクハラ問題で事務次官が辞任。モリカケ問題を抱える文科省では、前局長が私立大学支援事業をめぐる受託収賄容疑で逮捕された。
今や、官僚への国民の信用は失墜してしまった。だが、その昔、官僚が日本の高度成長を引っ張った時代があった。城山三郎氏の『官僚たちの夏』は、通産事務次官を務めた佐橋滋氏をモデルに、国民のためになると信じた政策実現にまい進した官僚の物語だ。佐橋は、時に大臣にもモノを言い、クビをかけて戦った。そんな官僚は、今の霞が関にいるのだろうか?
元官僚たちをゲストに、あるべき官僚の姿を考える。


7月19日(木)
「『日本の食の危機』 食品ロスを考える」

ゲスト:井出 留美(食品ロス問題研究家 / Office3.11代表)、清水 みゆき(日本大学生物資源科学部教授 / 食料経済学者)

38%という低食料自給率の日本において現在、国内の食品廃棄量は約2800万トンにのぼる。このうち「食べられるのに捨てられている食料」は家庭から289万トン、事業系339万トンの計646万トンと推計されている。600万トンを超える膨大な廃棄される食料。これは1300万人の東京全都民が、1年間に食べる量に匹敵する。とりわけ問題になっているのが「3分の1ルール」という流通業界の商習慣。賞味期限の3分の1までを小売店 への納品期限、次の3分の1を消費者への販売期限とするというものだ。たとえば、賞味期間3カ月の食品ならば、製造して から1カ月以内に小売店に納品しなければならず、次の1カ月のうちに消費者に売らなければならない。そして、その期限を過ぎると返品や廃棄処分となる。食品廃棄という負の連鎖を断ち切るためにはどうすればいいのか?食品ロス問題の専門家が提言する。


7月20日(金)
「日中近代史秘話・孫文に私財を投じた日本人」

ゲスト:小坂 文乃(日比谷松本楼社長)、安田 震一(多摩大学グローバル・スタディーズ学部長)

「中国革命の父」とも「国父」とも呼ばれる孫文。その孫文が「辛亥革命」を成功させるにあたり日本に亡命中、私財を投じて援助し続けた日本人・梅屋庄吉。商売で莫大な財を成した梅屋は自身が経営する香港の写真店で27歳のとき29歳の孫文と出会い交流が始まった。そして孫文が亡くなるまで支え続けた。なぜ梅屋は孫文を支え続けたのか。東京・日比谷の西洋レストラン「松本楼」の社長であり、梅屋庄吉の曾孫である小坂文乃氏と蔣介石の片腕と言われた商震将軍を父に持つ多摩大学の安田震一氏に知られざる日中の近代史秘話を聞く。