8月20日~24日

8月20日(月)
「野田聖子総務相 総裁選へ出馬表明は?」

ゲスト:野田 聖子(総務大臣)

来月に迫った自民党総裁選。石破元幹事長が出馬を表明し、安倍首相との一騎打ちになると予測されている。一方、かねてより出馬の意向を示してきた野田聖子総務相は、今も立候補に意欲を見せつづける。女性や高齢者なども活躍できる多様な社会をめざすという野田氏だが、果たして推薦人は集まるのか?閣内にあって、安倍首相との違いをどこまで打ち出せるのか?大臣就任から1年、この間、モリカケ問題や公文書の改ざん問題などが噴出したが、野田氏は安倍首相の政権運営をどう評価しているのか?


8月21日(火)
「長寿化で膨らむ介護費 公的支援のフル活用法」

ゲスト:結城 康博(淑徳大学総合福祉学部 教授)、松丸 知世(同愛記念ホーム 生活相談員)

家族の介護や看護のために仕事を辞める「介護離職」が、年間9万9100人にも上った。政府は「介護離職ゼロ」を掲げて整備を進めるが、厳しい状況が続く。
介護で離職する多くが、40代~50代の働き盛り世代。負担が重なり、「介護破産」してしまうことも。一方で、介護人材不足も深刻な社会問題だ。
誰もがなり得る「介護離職」「介護破産」を避けるために必要なこととは? 身近な情報を活用しながらの、持続可能な介護生活を送るための方策を聞く。


8月22日(水)
「中小企業に求められる生産性向上とは?」

ゲスト:デービッド・アトキンソン(小西美術工藝社 社長)、友田 信男(東京商工リサーチ情報本部長)

先進国の中で最低ランクと言われている日本の生産性。そもそも生産性とは何か?なぜ生産性を上げなければならないのか?そこには、生産年齢人口の減少・価格競争が激しいサービス産業の増加といった日本経済の実態に加え、国内雇用の7割を占める中小企業の特異体質がある。今後の日本経済の課題・生産性向上について、元ゴールドマン・サックスアナリストのデービッド・アトキンソン氏と中小企業の現状に詳しい東京商工リサーチの友田信男氏を招き考える。


8月23日(木)
「ひざの痛み最新治療法の最前線」

ゲスト:中村 憲正(大阪保健医療大学 教授)、松井 宏夫(医学ジャーナリスト)

膝に痛みを持つのは人間だけである。それは人間が動物の中で唯一、二足歩行する生物であることに由来している。全体重を両膝で支えている人間の膝関節は加齢とともにすり減っていき、それとともに痛みに襲われるようになる。
現在、日本で膝の痛みで悩んでいる人はおよそ800万人いると言われ、その主な原因である「変形性膝関節症」の潜在的患者は3000万人いるとされる。
これまで、膝の痛みについて主な治療法はヒアルロン酸注射と人工膝関節置換手術の二つしかなかった。しかし最近では「自分の細胞を使って関節を復活させる」脂肪幹細胞治療が行われるようになり、長期の入院・リハビリがしにくいプロのスポーツ選手も、これを選ぶ患者が増えている。
膝関節治療の第一人者である大阪保健医療大学教授の中村憲正医師と、医学ジャーナリスト・松井宏夫氏の二人が、膝関節治療の最前線を解説する。


8月24日(金)
「歴史を変えるDNA解析」

ゲスト:林 良博(国立科学博物館 館長)、篠田 謙一(国立科学博物館 副館長)

2014年、江戸時代のキリスト教徒らの収容施設である切支丹屋敷跡地から、3体の遺骨が見つかった。そのうちの1体が、1708年、鎖国下の日本にやってきたイタリア人宣教師のジョバン・バチスタ・シドッチの遺骨であることが、DNA解析の結果判明した。記録には残っていたもの、歴史的な事実が証明されたことになる。その後、遺骨を基に国立科学博物館が復顔像を作成するに至っている。
DNA解析の進化により、歴史の解析もまた進化してきた。1991年にアルプスの氷河で見つかった5300年前のミイラ「アイスマン」も、DNA解析に基づく研究で、様々な事実が判明してきている。
DNA解析について、国立科学博物館の林良博館長と、シドッチ遺骨研究のリーダーを務めた篠田謙一副館長に聞く。