10月22日~26日

10月22日(月)
「今年も日本人ノーベル賞 科学大国の将来」

ゲスト:梶田 隆章(東京大学卓越教授 / 同宇宙線研究所所長)、高橋 真理子(朝日新聞 科学コーディネーター)

京都大学の本庶佑教授がノーベル医学・生理学賞を受賞し、日本の研究が世界をリードしていることを証明した。だがその反面、日本の研究者が発表した重要論文の数が減るなど、科学大国ニッポンの失速が囁かれもする。
すぐには役立たない学術研究よりも、産業界に役立つ研究を重視すべきとの声も強く、基礎研究の予算が削られるなど、研究現場は困惑しているという。
今後も日本からノーベル賞受賞者を生み出すにはどうすればいいのか?2015年にノーベル物理学賞を受賞した、梶田隆章博士に聞く。


10月23日(火)
「消費増税に野党戦術は 立憲・国民共闘なるか?」

ゲスト:長妻 昭(立憲民主党代表代行 / 衆議院議員)、玉木 雄一郎(国民民主党代表 / 衆議院議員)

24日に召集される臨時国会。論戦を前に安倍首相は、来年10月の消費増税に備え、景気の落ち込みを防ぐ経済対策を指示した。これに対し、立憲民主党は「経済に大きな打撃を与える」と猛反発。一方、国民民主党は社会保障の安定財源に充てることなどに、一定の理解を示した。 来年夏の参院選に向け、立憲民主党・国民民主党と支持団体である連合は、選挙区の候補者調整で覚書を交わしたが、野党共闘は本当に可能なのか?キーマンに戦術を聞く。


10月24日(水)
「新世代農家が切り開く日本の農業の可能性」

ゲスト:嶋﨑 秀樹(トップリバー社長)、鎌田 真悟(恵那川上屋社長)、飯田 泰之(明治大学政治経済学部 准教授)

これから本格化していくTAG(日米物品貿易協定)の交渉。これに対し、農業界の警戒感が高まっている。世界との競争の中で、日本の農業は弱体化していくのではないか? 外国との貿易交渉では、常にそんな懸念が抱かれてしまう。
『稼げない・高齢化・規制』そんなネガティブなイメージがある農業だが、実は少しずつ変化が起きている。世界と戦える日本の農業とは何か? 農家主導の価格決定や若手就農者の育成といった、新たなビジネスモデルで6次産業化を成功させ「稼ぐ農業」を実践している農業法人の社長を迎え、日本の農業の可能性を考えていく。


10月25日(木)
「アメリカ中間選挙 トランプ政権の戦略は?」

ゲスト:海野 素央(明治大学政治経済学部 教授)、高本 耕太(毎日新聞北米総局記者)【電話出演】

アメリカファーストを掲げ、これまでの米国大統領とは全く異なる舵取りをしてきたトランプ政権が誕生して2年。その是非が問われる中間選挙が目前に迫っている。
中国との貿易戦争、多くの火種を抱える中東への対策、そして、ロシアゲートをはじめとする様々な国内問題の影響は?現政権はあと2年で終わるのか、それとも、トランプ再選に向かっての道筋を示すことが出来るのか。
選挙直前の「アメリカ国民の選択」について現地調査を行っていた、明治大学の海野素央教授をスタジオに招き、アメリカで取材にあたる新聞記者からの現地最新情報とともに、「トランプのコミュニケーションスタイル」が選挙に及ぼす影響を徹底検証する。


10月26日(金)
「日本と中国・それぞれの北朝鮮」

ゲスト:柯 隆(東京財団政策研究所 主席研究員)、礒﨑 敦仁(慶應義塾大学法学部 准教授)

6月12日に行われたアメリカと北朝鮮の首脳会談から4カ月が過ぎたが、その後は目立った進展がないように見える。北朝鮮の金正恩委員長はいま何を考え、今後どんな動きを動きを見せるのか。
また、第2期目に入った中国の習近平国家主席。米中の貿易戦争が激化する中で、どんな政権運営を見せるのか。
そして日本は、北朝鮮や中国との外交交渉をどのように進めて行けばいいのか。中国の専門家である東京財団政策研究所の柯隆主席研究員と、北朝鮮の専門家である慶應義塾大学の礒﨑敦仁准教授、それに寺島実郎が対談した「寺島文庫リレー塾」の様子を伝える。