第14回  クロアチア×セルビア編『絶品の国境メシ!国境の絶景も!国境旅行に出かけませんか?』

国境ハンター:江頭ゆい

世界の国境を歩いてみたら・・・ 今回から始まった新企画、【2歩先を行く国境旅】。その国の旅行ガイドはあっても、国境を歩くためのガイドブックなんて聞いたことない!それなら、国境のスペシャリストである当番組が、皆さんのお役に立つ国境ガイドを作ってしまおうじゃないか!ということです。国境を旅するなら、こんな料理を食べてみては?あの名所に行ってみては?あんな絶景も見られますよ!という、行ってみなければ分からない、お得な観光情報をお届けします。
クロアチアとセルビアの国境は内陸部にありました。都市からはかなり離れているため、小さな町を巡る旅になります。
まずは、旅のスタートとしてクロアチアの首都・ザグレブから出発!街ブラしながら発見したのは、ネクタイ専門店。東京にももちろんありますが・・・実はネクタイの発祥が、ここクロアチアなんです!そんな話を店長から教えてもらいながら、クロアチアの伝統的なネクタイを探すことに。その後、お腹が空いた国境ハンターは、クロアチア名物のシュトゥルークというパスタ料理に舌鼓。サワークリームを使用した、さっぱりとしたラザニア、といった感じでした。日本では、なかなか食べることは出来ない地元メシ!おすすめの一品です。そして、いよいよ国境へ!セルビアの国境の街・ブコバルにもちょっと変わったパスタがありました。街で一番美味しいと評判のレストランへ。期待して待っていると、お店オススメのパスタが運ばれてきました。うん、美味しい!でも...何か...この麺、柔らかくないですか?少なくともアルデンテではないような......。そう!ブコバルで出会った国境パスタは、ブニブニの柔らか麺だったのです。店員さんに聞いてみると、「時間は計ってないんです。アルデンテってなんですか?」とのこと。え!?これまた驚きの食事情です。このお店だけ、ということではなく、セルビアンスタイルというそうです。国境ハンターの感想は、『イタリアのパスタではなく、セルビア料理として捉えれば、とても美味しい!イメージさえ捨てられれば...。』という微妙な内容でした。でも、これぞ国境グルメ。味わう価値ありです!
一方のクロアチアでは、赤ワインではなく、黒ワインに出会いました!ふと立ち寄ったワイナリー。そこで試飲をさせて頂いたのです。実は、クロアチアは知る人ぞ知るワイン大国。一人あたりの消費量は、イタリアよりも上なんですって!そんなクロアチアの国境でいただいたのが、黒ワイン。赤よりも深い色合いで、ブドウの味が濃いのが特徴。あまりお酒が強くない国境ハンターでしたが、これは飲みやすい!とゴクゴクゴクゴク。ソムリエさんから、あまり飲みすぎないようにね。と、やんわりと注意されてしまいました。
さらに、セルビアのホテル情報もご紹介!セルビアの首都・ベオグラードの平均的なホテルは、一泊4,000円程度。それでも、日本のシティホテルのようなお部屋に泊まれちゃいます。でも、それが国境となると、もっと安いんだとか。ハンターが泊まったのは、ガソリンスタンドに併設されたモーテルのようなホテル。なんと、一泊1600円!安い!でも、決して安かろう悪かろうなんてことはありませんでした。部屋に入ると、そこにはなんとメゾネットタイプの豪華なお部屋!ソファーセットも完備で、ゆっくりのんびりしたくなってしまうほど。とにかくセルビアは、物価が安いんです。国境の町・ブコバルで飲んだ生ビールは、お値段160円! そして、旅の最後は、セルビアの首都・ベオグラードへ。セルビア在住歴20年以上の日本人コーディネーターにオススメのスイーツを紹介してもらいました。それは、ジャガイモを使った、伝統の焼き菓子・クネーデル。日本でいう、芋団子といった感じです。トッピングは、アーモンドクリームやラズベリー、さらにはハムチーズまで、種類もたくさん。若者からお年寄りまで、様々な世代に人気だそうで、日本人の味覚にもバッチリ合うお味でした。そして、ベオグラードの観光名所・ベオグラード要塞で、旅のエンディング。サバ川とドナウ川に沈む夕陽......見事な絶景が広がっていました。20年前まで内戦を繰り広げていた両国。でも、違う目線で国境を歩いてみたら、楽しくて、美味しくて、美しい!そんな国境を堪能することができました。みなさんも、是非訪れてみては?