第4回  浮世絵の世界へ『太田記念美術館』(東京・原宿)

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●浮世絵の世界へ「太田記念美術館」へ。
日本の美術館の魅力を纏めた一冊の本『フランス人がときめいた日本の美術館』。著者でフランス人の美術史家ソフィー・リチャードさんのメッセージをヒントに、女優で脚本家の近衛はなが日本の美術館の魅力を再発見するトキメキの旅へ。今回の舞台は、東京・原宿の路地に一軒家のように佇む「太田記念美術館」がです。

●14000点もの浮世絵を有する日本屈指の美術館。
旅人を待っていたのは、無数の浮世絵。ここは、14000点もの浮世絵を有する日本屈指の美術館です。そのほとんどを集めたのは五代目太田清藏。戦前に外遊した太田は、世界の浮世絵の素晴らしさを知り、一万点を超える浮世絵を蒐集しました。

●蒐集家、五代目太田清藏がどうしても手に入れたかった浮世絵とは?
五代目太田清藏がどうしても手に入れたかった浮世絵があるという。それはいったい?太田記念美術館では、毎月展示替えが行われます。訪ねたとき開催されていたのは、浮世絵師・歌川広重の没後160年を記念した特別展。「東海道五十三次」で知られる広重ですが、実は美人画など意外な作品も見ることができます。太田清藏が欲しかった作品も、広重の絵から知ることができました。

●歌川広重が描いた〝雨"の秘密に迫るため浮世絵工房へ。
ソフィーさんがとりわけときめいたのは、歌川広重の描く雨。「大はしあたけの夕立」は、摺師泣かせとも言われる名作です。その隠された秘密にも迫るため、浮世絵の工房へも足を運びます。

●広重の西洋技法を得て生み出され、ゴッホに影響を与えた傑作とは?
西洋の画家たちに影響を与えたといわれる広重ですが、透視図法、絵具からは西洋の影響がみてとれます。西洋の技法を得て生み出された広重の傑作、さらに、その絵を見てあのゴッホが作り上げた作品がありました。番組では、通常みられない貴重な展示替え風景も取材。美術館が所蔵する幻の浮世絵師・写楽の役者絵や、喜多川歌麿の美人画なども紹介します。

紹介作品:歌川広重「東海道五拾三次之内」「東都名所両国夕すずみ」「枡おとし ひやかし」「六郷渡し場の景」「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」「名所江戸百景 猿わか町よるの景」ほか

取材協力:太田記念美術館

衣装協力:

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Colenimo

/  Lisa Cobte