第18回  フランス×スペイン『国境の生んだ極上グルメと天才建築家』

国境ハンター:真凛

世界の国境を歩いてみたら・・・ 今回の舞台はフランス×スペイン...B面では、国境ハンター・真凛が国境線の西から東までを国境のピレネー山脈に沿って歩く。国境ならではの観光・グルメ情報を紹介する、「2歩先ゆく魅惑の国境旅行」をご提案。
東西におよそ620キロの国境線が引かれているフランスとスペインの国境線は、350年以上もの間、変わっていない。まずはスペインの国境の街、イルンからバスク鉄道に乗り、世界一のグルメの街、スペインのサン・セバスチャンへ。バスク鉄道をお得に利用できるムギカードの情報も紹介。サン・セバスチャンではコンチャ海岸の美しい景色を堪能しつつ、街最大の市場、ラ・ブレチャ市場を訪ねる。そこはスペインの市場ならでは食材が...。絶品のオリーブオイル(スペインはオリーブの生産量世界一)や、スペイン生ハムの最高峰5J(シンコ・ホタス)を試食。そしてバスク地方の名物、タラの塩漬けも堪能する。タラは漁業を生業としていたバスク人の大きな収入源だった。夜はバル巡り。サン・セバスチャンは人口一人あたりのミシュランの星の数が世界一の街だといわれている。店で偶然知り合ったグループと一緒に、バスク地方の伝統の「はしご酒文化」を教えてもらう国境ハンター。サン・セバスチャン発祥のおつまみ「ピンチョス」や、バスクのワイン「チャコリ」などの極上グルメも紹介。そこにはフレンチ料理の影響も...。
 国境を東に移動し、奇跡の泉が湧く村、ルルドへ。キリスト教カトリックの一大巡礼地であるここには、年間数百万の観光客が訪れる。街を一望できる城から国境のピレネー山脈の景色を眺め、街一番の観光地であるロザリオ大聖堂へ。聖堂内で水を汲む人に出会いインタビューし、万病に効くと言われる奇跡の水を求め、世界中から観光客が訪れていることを知る。近くにいたシスターから奇跡の水が湧く泉の由来を教わる。夜はろうそく行列に参加。荘厳な雰囲気に国境ハンターは圧倒される。
さらに、国境を東に移動し、フランスとスペインに挟まれた小国、アンドラ公国へ。地元の人一押しのレストラン「ボルダ・ラウベルト」へ。フランスとスペイン、両国の絶品料理を楽しむ。
旅の締めはカタルーニャ地方の中心、バルセロナへ。カタルーニャ文化を代表する天才建築家、ガウディによるサグラダファミリアやカサ・バトリョを訪れる国境ハンター。カタルーニャ地方は中世時代にギリシャやイスラムなどに支配されていたため、様々な文化が入り混じった地。その国境を超えて混じり合った文化がガウディの独創的な建築の土台となったことを知る。