第9回  時代を生き抜いた建築の中を散歩『江戸東京たてもの園』(東京・小金井)

japanese-museums_09 日本にはバラエティに富んだ魅力的な美術館があります。それを気付かせてくれるのは、フランス人の美術史家・ソフィー・リチャードさん。10年かけて日本の美術館を巡り、その魅力をまとめた書籍『フランス人がときめいた日本の美術館』が話題となっています。
そんな彼女のメッセージをヒントに、「トキメキ」の旅に出掛けるのは、女優の野村麻純。
東京ドーム約17個分という広大な庭園の中に現れた街のような美術館「江戸東京たてもの園」が今回の舞台です。待っていたのは、まるで、たてものの迷宮。たてものが見せてくれたのは、江戸から、明治、大正、昭和へと移り行く私たちの暮らし。そこには、人々の心意気や、暮らしの知恵がたくさん詰まっていました。そして、「江戸東京たてもの園」が作られた理由を昭和初期に建てられたあるたてものに見ることができました。さらに、世界的建築家ル・コルビュジエの元で修行した日本人建築家の前川國男が生み出した近代建築の礎となった建築物も紹介。世界的な建築家さえ成し得なかった新境地を明かします。ソフィーさんが「美しく保存さているたてものを見学しながら歩くのが好き」と教えてくれた野外美術館「江戸・東京たてもの園」。そこは、たてものに暮らした人々の息遣いを感じる、そんな美術館でした。

紹介作品:江戸時代の中期の農家、明治時代の洋館、大正時代に田園調布にあった一軒家、昭和初期の商店街を模したエリアに軒を連ねる東京中心に集められた建物群、建築家・前川國男が第二次世界大戦中に建てた家 ほか

取材協力:江戸東京たてもの園