第11回  驚きとワクワクでいっぱい『金沢21世紀美術館』(石川・金沢)

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●驚きとワクワクでいっぱい「金沢21世紀美術館」へ。
日本の美術館の魅力を纏めた一冊の本『フランス人がときめいた日本の美術館』。著者でフランス人の美術史家ソフィー・リチャードさんのメッセージをヒントに、女優・タレントの藤田可菜が美術館の魅力を再発見するトキメキの旅へ。今回の舞台は、古都金沢、兼六園の隣に構える「金沢21世紀美術館」です。

●世界中が注目する、現代アートを中心に楽しめる美術館
訪ねたときは、中国のアーティスト〝チウ・ジージェ"の『書くことに生きる』という特別展が開かれていました。そこには、不思議な迷路や、地図が・・・。書家ならではの作家の思いを、体で体感できる、そんな特別展でした。

●建築家〝SANAA"によって設計されたデザインも話題の金沢21世紀美術館
4か所の入り口、どこからでも入れる自由な館内はこれまでの美術館の概念を覆す建物。かつては小学校があった跡地にこの美術館がつくられたのは、金沢が、文化を取り込んだ街づくりを目指したから。それを象徴するように、美術館の外にも、空き家やビルを利用した〝変容する家"と題された展示が楽しめる、街一体となったプロジェクト「まちなか展覧会」が開催されていました。日本、中国、韓国から22組のアーティストが参加しているこの企画、番組では、廃材を活用しオドロキを演出した〝川俣正"の作品や、妹の死をきっかけに「清めの塩」で作品を作り続ける金沢在中〝山本基"の展示らを紹介します。

●文化の街、金沢へ
金沢21世紀美術館が行っているアーティストを招いて作品を作ってもらうプロジェクトからは、マンホールを写し取るTシャツアートなどで人気の〝田口行弘"氏のアートの制作過程を覗き、旅人・藤田が、そのプロジェクトに参加させてもらいます。そして、金沢にあるもう1つのソフィーさんのおススメミュージアム「鈴木大拙館」にも足を延ばします。

「金沢21世紀美術館」は、驚きとワクワクでいっぱいの美術館でした。

紹介作品:チウ・ジージェ「印章の迷宮」「世界庭園地図」、「遊技場」、ヤン・ファーブル「雲を測る男」、山本基「紫の季節」、田口行弘「金石漂流プロジェクト」他

取材協力:金沢21世紀美術館、鈴木大拙館