第12回  日本地図に隠された伊能忠敬の野望

スタジオ出演者:高橋 真理子(朝日新聞 科学コーディネーター)、冲方 丁(作家)

歴史科学捜査班_12

日本で初めて正確な日本地図を作った伊能忠敬。現在の千葉県九十九里町で生まれた忠敬は17歳で香取市佐原の名主である伊能家に婿入りし、酒造業などを営み商才を発揮した。そんな学者でもない一商人だった忠敬が55歳から始め、17年間かけて4万km、地球1周分を歩いて地図を作った。「大日本沿海輿地全図」、通称「伊能図」と呼ばれているその地図は、精度の高さから国内はもちろん海外からも賞賛されている。しかし、コンピューターやGPSもない時代に、どのようにして精密な地図を作ることができたのか?その測量方法を捜査班が実際に行い徹底検証!!昼夜行われた過酷な測量作業の成果はいかに!?さらに捜査を進めると日本中を測量するだけでなく、全国各地で天体観測を行っていたという伊能忠敬。その真の目的とは!? 元商人だった男が50歳から夢を叶えるべく選んだ究極のセカンドライフ。伊能忠敬の地図作りに隠された野望を地理学・天文学で解き明かす!!