第31回  タイ×マレーシア前編~微笑みの国の〝立ち入り禁止〟エリア~

国境ハンター:江頭ゆい

世界の国境を歩いてみたら・・・ ◆微笑みの国タイへの入国ができない?知られざる緊迫状況の国境
日本人旅行者にも人気、穏やかなイメージの両国。でも、この両国の国境を歩いてみたら、知られざる緊迫の状態にありました。タイとの国境の街、コタバルへ。この街の国境は、幅30mほどの川。住民たちはパスポート無しで川を渡り、両国を行き来する。そんな大らかな国境...のはずだったのだが。国境を渡った、タイ側の街には入れない。理由は、テロ事件が多発していること。いったい何が起きているのか?そこには、かつて、マレーシア北部とタイ南部が1つだったころに存在した王朝「パタニ王国」の復興を目指すイスラム教徒の姿が。
◆ナイトスポット賑わうタイ側国境の街ハジャイ
タイ側に国境の街、ハジャイはイスラム圏のマレーシアとは違い、女性も肌の露出が多く、また、豚も食べれば、お酒も頂ける。夜の街を歩くハンターが見つけたのは、マレーシアから国境を越えて、ナイトスポットにやってくる住民たちの姿。ムスリムではないマレーシア住民が、夜な夜な、タイに来てお酒を楽しみ、カラオケに興じていました。
タイとマレーシアの国境を歩いてみたら・・・
国境を越えて酒を楽しむ住民と、緊迫のテロ事件が発生する危険な街が混在するリアルがありました。