第32回  タイ×マレーシア後編~国境沿いの壮大な国家ビジネス~

国境ハンター:江頭ゆい

世界の国境を歩いてみたら・・・ ◆タイ×マレーシアの国境の街で国家レベルの運河建設プロジェクトが始動中!
旅のスタートはタイ側に国境の街、ハジャイから。市場に並ぶのは、南国のフルーツと色鮮やかな魚。国境ハンターは美味しいタイのグルメを求めて海辺へ。そこで出会ったのは、国境沿いのこの地域でしか作っていないというフルーツ、チャンプダ。そんな街はいま、あることで大騒ぎ。それは、国家レベルの国境プロジェクト、運河建設計画。マレー半島をタイとマレーシアでバッサリ2つに!目的は海のシルクロードと言われる、海運ルートをさらに拡充するため。半島を迂回するのでなく、輸送時間やコストを大幅にカットする目的というのです。
◆国境沿いに広がる森林地帯の観光の島で進められているもうひとつのプロジェクト
この国境で進められている国家ビジネスはこれだけではない。そこにはアジアゾウや、マレーバク、マレータイガーといった世界的に希少な動物たちが生息している。そして、オランアスリという先住民族も。そこで、今盛り上がっている国家ビジネスとは?ハンターが向かったのは、観光の島、ランカウイ。人気のダイビングスポットで、外国人観光客を集めるため、島全体が免税されている特区、一大リゾートアイランド。ここがあるビジネスの場になっていた。それは、トレジャーハンティング、宝探し!古くから貿易の要衝であったこの海には、大航海時代の沈没船が。そこには金銀財宝がザックザク?世界中から一攫千金を狙ったハンターたちが集まっているのでした。
タイとマレーシアの国境を歩いてみたら・・・。そこには、国を豊にしようとする巨大プロジェクトと、人々を引き付け透き通る海や絶景、、、、そんな魅力が詰まっていました。