第26回  日本文化の至宝『MOA美術館』(静岡・熱海)

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◆絵のような場所で国宝や重要文化財に触れる「MOA美術館」へ。 静岡・熱海の丘にあり、相模湾と伊豆半島を一望できる「MOA美術館」。国宝や重要文化財を数多く所蔵しています。美術館は、2017年にリニューアル。今回は、年に1度の名品展をご紹介します。普段はなかなか目にすることができない、国宝3点が同時に公開されています。中でも、尾形光琳の最高傑作と言われる国宝「紅白梅図屏風」は格別。人気の琳派を代表する傑作です。ほかにも、日本絵画、中国絵画、書跡、陶磁器、彫刻版画など、重要文化財も多数収蔵。その名品の数々に、ソフィーさんも、「どの作品も傑作なので、選ぶことが難しいです」というほど。さらに、広大な敷地には、日本庭園もあり、江戸時代の風情を感じながら日本文化を体験することもできます。美術館では、30年前から、子供たちの絵の作品展を開いていました。作品展には、国内外から毎年45万人が参加し、入選作品は、この美術館に展示されます。「MOA美術館」は、古き良き文化を受け継ぎ、未来へ伝えようとする・・・そんな美術館でした。

◆日本にはバラエティに富んだ魅力的な美術館があります。それを気付かせてくれるのは、フランス人の美術史家・ソフィー・リチャードさん。その魅力をまとめた書籍『フランス人がときめいた日本の美術館』を片手に、女優・野村麻純が「トキメキ」の旅に出掛けます。

紹介作品:尾形光琳「紅白梅図屏風」(国宝)、手鑑 「翰墨城」(国宝)、野々村仁清「色絵藤花文茶壺」(国宝)、ヘンリー・ムーア「王と王妃」、本阿弥光悦「樵夫蒔絵硯箱」(重要文化財)ほか

取材協力:MOA美術館