4月8日~4月12日

4月8日(月)
「外国人受け入れ 新制度で何が変わる?」

ゲスト:毛受 敏浩(日本国際交流センター 執行理事)、山脇 啓造(明治大学国際日本学部 教授)

4月からスタートした改正入国管理法は、これまで「高度な専門人材」に限っていた就労目的の外国人の在留資格を、「単純労働者」へと拡大した。
「これは移民受け入れではない」としながらも、事実上は外国人労働者の受け入れへと舵を切った日本政府。果たして、新制度で何が起こるのか?
この新制度は、空前の人手不足に悩む経済界の要請に政府が応えた苦肉の策とされる。だが、この「議論なき受け入れ」に対し、はたして日本、そして日本人に外国人受け入れの覚悟はできているのか?
そしてそれは、「現代の奴隷奉公」「国際的ブラック労働」とも揶揄されている、悪名高き『技能実習制度』の延命と拡大に、道を開くものになりはしないのであろうか。
急増する外国人労働者問題の実態と課題を、緊急検証する。


4月9日(火)
「給料から見た平成経済とは? 令和の景気対策を問う」

ゲスト:山本 幸三(元地方創生担当大臣 / 自民党衆院議員)、リチャード・クー(野村総合研究所 未来創発センター主席研究員)

バブルで始まった平成の日本経済。その崩壊後は、「失われた10年」から、ITブーム、構造改革、そしてアベノミクスへ......。
政府は2013年7月以降、景気の総括判断で「回復」を使い続けてきた。しかし、国民の大半にとっては、景気回復の実感は乏しい。
高齢化と人口減少、そして中国などアジアの台頭。世界経済が不透明感を増す中、「平成から令和」の新時代に必要な経済政策とは?アベノミクス仕掛け人の自民党議員と、気鋭のエコノミストが提言する。


4月10日(水)
「天皇皇后両陛下 ともに歩まれた60年」

ゲスト:高森 明勅(皇室研究者)、大久保 和夫(毎日新聞 皇室担当記者)

きょうご結婚60年を迎えられた天皇皇后両陛下。それは、「国民とともにある皇室」を目指し、時代に即した皇室の在り方を模索し、築いてこられた60年であった。
皇太子同妃両殿下として、国内外に精力的に出かけ、また親子同居の子育てなど、皇室に新たな風を吹き込まれた昭和。
天皇皇后両陛下として時代に向き合い、被災地のお見舞いや平和への祈りなど、喜びも悲しみも国民とともにあられた平成。
昭和・平成とは、両陛下と私たちにとってどんな時代であったのか。昭和34年のご成婚パレードなど懐かしの映像とともに、両陛下の60年を振り返る。


4月11日(木)
「中国をにらんだ日米台関係と安全保障」

ゲスト:岸 信夫(自民党衆議院議員 / 衆議院安全保障委員長)、森本 敏(元防衛大臣)

今年1月、中国の習近平国家主席が演説で示した「台湾に対する武力行使も辞さない」発言を巡り、中台関係が膠着化。その流れを受けて、アメリカは今月、台湾に米軍が常駐していることとを発表し、中国をけん制。台湾を巡る米国と中国の緊張が高まりつつある。
地政学的にみても台湾は日本の安全保障にとって要石だが、1972年の断交以来、国際的な裏付けは何もない。米中台の三角関係の中で、日本はどういった立ち位置で安全保障を考えるべきなのか?
衆議院安全保障委員長の岸信夫氏と、元防衛大臣の森本敏氏をゲストに迎え、東アジアの安全保障を台湾との関係から考える。


4月12日(金)
「平成経済と外国人労働者問題」

ゲスト:富坂 聰(拓殖大学海外事情研究所 教授)

金曜日は、1週間のニュースを総括。BS11解説委員の二木啓孝とBS11アナウンサーの八木菜緒が、1週間のゲストの注目発言を振り返りながら各界の専門家やオピニオンリーダーの方々に意見を聞く。
月曜は、4月から始まった新たな外国人受け入れ制度の問題点を考えた。火曜は、アベノミクスに大きな役割を果たした自民党の山本幸三衆議院議員にアベノミクスの成果を聞き、木曜は、台湾を巡る日米中の思惑と今後の行方について、同じく自民党の岸信夫衆議院議員に聞いた。