5月6日~5月10日

5月6日(月)
「清武氏が取材の中で見た『平成バブル』」

ゲスト:清武 英利(ノンフィクション作家)、小幡 績(慶應義塾大学大学院経営管理研究科 准教授)

元巨人軍球団代表の、清武英利氏。実は彼は、読売新聞社会部のエース記者でもあった。その彼がノンフィクション作家として書いた一冊に、『しんがり 山一證券最後の12人』がある。
この作品は、平成の序盤を覆ったバブル経済に踊った名門証券会社が、バブル崩壊後、廃業に追い込まれた様を克明に描いた作品だ。特徴的なのは、常に日の当たらないところで奮闘してきた者たちへ、清武氏が注ぐ温かいまなざしだ。
「あり得ない」とされた名門証券会社の破綻と自主廃業。この作品は、その「敗戦処理」に最後まで当たった12人への賛歌であり、バブル経済と共に消え去った者たちへの、鎮魂歌でもある。
作品執筆を通して、清武氏が見た「景色」とは? その取材や執筆をめぐる逸話に加え、バブル経済研究のエキスパート、慶應大学大学院教授の小幡績氏による側面からの解説も加えて、「平成バブル」とは何だったのかを、総括的に振り返る。
そして令和の今後、我々はそこから何を教訓とすべきなのか?熱く討論する。


5月7日(火)
「デフレ心理どう溶かす? 低価格競争から脱却は」

ゲスト:伊藤 達也(元金融担当相 / 自民党競争政策調査会長 / 衆議院議員)、飯田 泰之(明治大学政治経済学部 准教授)

平成の経済は、モノやサービスの値段が下がり続ける「デフレ」に苦しんだ。モノの値段が上がらず、給料も上がらない負のスパイラル。デフレ心理は、消費者だけでなく経営者にも染みついた。
その背景には、構造改革の停滞があった。その間、世界はデジタル経済に移り、巨大IT企業中心のシステムへと変化している。
企業が下請け構造から抜け出せずにいる中、良品を作っても儲からない仕組みを変える方策とは?そしてデフレ心理からの脱却と、企業が勝負できる環境作りとは?令和時代の経済政策を提言する。


5月8日(水)
「孤立化する韓国 日米の対応は」

ゲスト:古森 義久(産経新聞ワシントン駐在客員特派員)、島田 久仁彦(国際ネゴシエーター)

文在寅大統領の南北融和戦略によって、韓国の孤立化が進んでいる。北朝鮮との対話を急かす一方で、国連制裁決議案に違反するような「裏切り」行為を繰り返す韓国に辟易としたトランプ大統領は、米韓首脳会談で実質2分しか時間を割かないという前代未聞の冷遇。そんな韓国に対して、日本はWTOで逆転敗訴を喫し、慰安婦問題、徴用工問題などを蒸し返され、かつてないほどに2国間の関係は悪化している。一方、北朝鮮が1年5カ月ぶりとなる弾道ミサイルとみられる飛翔体を発射し、挑発行為を再開した。こうした事態に対応し、非核化を進めるためには、日米韓の連携が重要となるのだが、果たして...


5月9日(木)
「令和最初の大相撲 新時代の相撲の楽しみ方」

ゲスト:旭道山 和泰(元小結)、杉山 邦博(相撲ジャーナリスト)

令和時代初の大相撲本場所が5月12日に初日を迎える。何より注目されるのは、新大関となった貴景勝だ。稀勢の里の引退で、貴景勝へのファンの期待は高い。そこで、そんな貴景勝を巡業中に直撃!新時代を迎え、大相撲界を支える立場となった今の思いを聞いた。さらに、平成最後の場所を制した横綱・白鵬にも単独インタビュー。令和時代も、さらなる進化を目ざす横綱が、ついに日本国籍取得へ。そこにどんな思いがあるのか?また、巡業を通して力士たちが、どう成長していくのかについて元小結・旭道山氏が徹底解説する。


5月10日(金)
「決裂か合意か米中貿易協議の行方」

ゲスト:富坂 聰(拓殖大学海外事情研究所 教授)

金曜日は、1週間のニュースを総括。BS11解説委員の二木啓孝とBS11アナウンサーの八木菜緒が、月曜~木曜ゲストの注目発言を、各界論客と共に振り返る。
火曜は、平成の30年間に起こった日本のバブル崩壊とその後の経済政策について、元金融大臣の伊藤達也衆院議員に聞いた。水曜は、先週の土曜日に北朝鮮がミサイルを発射した問題の本質に迫った。
そして今回のゲストは、中国の専門家である富坂聰氏。8日から行われている米中貿易協議の行方と、アメリカが発表した中国への追加関税の行方についても聞く。