第34回  時を超える原コレクション『ハラミュージアムアーク&原美術館』《群馬・渋川/東京・品川》

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●時を超える原コレクション「ハラミュージアムアーク&原美術館」へ
日本の美術館の魅力を纏めた一冊の本『フランス人がときめいた日本の美術館』。著者でフランス人の美術史家ソフィー・リチャードさんのメッセージをヒントに、女優、野村麻純が日本の美術館の魅力を再発見するトキメキの旅へ。今回の舞台は、伊香保温泉街に程近い榛名山麓の高原に、「原美術館」の別館として建てられた「ハラミュージアムアーク」です。

●優れた現代美術を収集した「原美術館コレクション」
ハラ ミュージアム アークは1988年、群馬県渋川市・榛名山麓の高原に原美術館の別館として、世界的建築家、磯崎新(2019年に建築界のノーベル賞と称されるプリツカー賞を受賞)が設計し開館。内外の優れた現代美術を収集した「原美術館コレクション」によるテーマ展示や企画展を開催しています。

●草間彌生の代名詞、かぼちゃのオブジェを楽しめる空間
常設展示スペースの扉を開けると、部屋全体が黄色い壁と黒い水玉模様が。ここには、草間彌生作品「ミラールーム(かぼちゃ)」が楽しめる場所。番組では、展示にまつわるエピソードを紹介します。

●原俊夫の想いが詰まった現代アートを邸宅ならではの展示で楽しむ「原美術館」
理事長・原俊夫が1979年に開館した「原美術館」。建物は原俊夫の祖父である実業家・原邦造の邸宅として1938年に竣工しました。現代美術がまだ注目されていなかった時代にその先駆けとなった美術館です。そのコレクションは、今や現代美術の精髄とも言えるラインナップ。そして、戦前に建てられたモダニズム建築を生かした展示には、驚きがいっぱいです。奈良美智、森村泰昌など原美術館を代表するアートのユーモア溢れる展示を楽しみます。

●東洋古美術の「原六郎コレクション」を楽しめる「觀海庵」
2008年に増築した特別展示室「觀海庵」では、東洋古美術の「原六郎コレクション」を中心に紹介します。

紹介作品:横尾忠則「戦後」「誰か故郷を想わざる」、やなぎみわ「エレベーターガール 案内嬢の部屋 1F」、草間彌生「ミラールーム(かぼちゃ)」ほか

取材協力:原美術館、ハラミュージアムアーク