第29回  八坂の塔から高台寺~ねねの思いが宿る地へ~

今回は、豊臣秀吉の正室・北政所(ねね)の御霊が眠る寺院・高台寺を訪ねる。高台寺は、北政所が、秀吉の菩提を弔う為、慶長11年(1606)に創建した臨済宗の寺院。豪華な高台寺蒔絵が施された霊屋(おたまや)には、秀吉とねねの木像が安置され、その下には晩年をこの地で過ごしたねねが静かに眠っている。番組では、八坂の塔で知られる法観寺から、石畳が美しい「石塀小路」を通って、高台寺を目指す。晩年19年間のねねの本拠地として知られる塔頭・圓徳院を含め、その歴史や境内、美術品などに触れながらねねの秀吉への深い想いを探って行く。また、高台寺界隈にも目を向け、明治の実業家・村井吉兵衛が建てた迎賓館「長楽館」なども取り上げながら高台寺とその界隈の持つ魅力を訪ねる。

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