8月5日~8月9日

8月5日(月)
「『はやぶさ2』の偉業と日本の宇宙開発」

ゲスト:國中 均(JAXA宇宙科学研究所 所長)、寺門 和夫(日本宇宙フォーラム 宇宙政策調査研究センターフェロー)

先月11日、探査機「はやぶさ2」が、地球から2.4億キロ離れた小惑星「リュウグウ」への再着陸に成功。直径0.7キロの小惑星の地下で眠っていた、太陽の光や放射線で風化していない砂や石を採取できた確率が高いと見られている。そうなれば、約46億年前に太陽系が誕生した頃のままの姿の物質を調べることができ、太陽系の成り立ちや生命誕生の謎に迫ることができる可能性がある。
科学技術では先進的と自負する日本だが、宇宙開発では他国の後塵を拝してきた。しかしここに来て、初代「はやぶさ」の奇跡的生還や「はやぶさ2」の今回の偉業など、世界に誇れる進歩を見せている。JAXA、そして「はやぶさ2」の偉業と、日本の宇宙開発の実態を紹介する。


8月6日(火)
「英EU離脱と日本経済 日本企業に勝機あるか?」

ゲスト:伊藤 さゆり(ニッセイ基礎研究所 研究理事)、田中 理(第一生命経済研究所 経済調査部・主席エコノミスト)

先月イギリスの新首相に就任したボリス・ジョンソン氏は、EU(欧州連合)との交渉が決裂すれば、「合意なき離脱」に踏み切ると宣言した。世界経済に影響を及ぼしかねない混乱も、「国民が団結すれば問題ない」と、強気の姿勢だ。
またジョンソン新首相は、EU離脱は「規制から解放されるメリットがあり、日本や世界と自由貿易協定への協議を加速できる」としている。イギリスのEU離脱が、本当に日本企業にとってのリスクではなく、チャンスとなることはありうるのか?欧州経済に詳しい専門家が分析する。


8月7日(水)
「米中貿易摩擦の行方」

ゲスト:前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部 教授)、福島 香織(ジャーナリスト / 中国ウォッチャー)

先月30~31日に上海で開かれた米中閣僚級通商協議は、大きな進展もなく終了。そしてその直後、トランプ大統領は中国側の対応に不満を示し、米国が輸入するほぼ全ての中国製品に追加関税を課す「対中制裁第4弾」を表明した。一方、中国は「実施されれば、対抗措置を取らざるを得ない」と、報復も辞さない構えだ。
長期化が避けられない状況となっている米中貿易摩擦。これまでの経緯とその背景を探りながら、世界経済を揺るがす対立の真相と、その行方について検証する。


8月8日(木)
「最低賃金引き上げは、誰のため?」

ゲスト:デービッド・アトキンソン(小西美術工藝社 社長)、熊野 英生(第一生命経済研究所 経済調査部・首席エコノミスト)、須田 慎一郎(経済ジャーナリスト)

政府の骨太の方針で、「早期に、全国平均で1000円の達成を目指す」とされた最低賃金。この秋にも全国平均で900円台になり、東京や神奈川では1000円を超える。安倍政権になってから最低賃金の引き上げはハイペース。ここ3年、3%超が続いている。この最低賃金引き上げは、参院選でも与野党問わず政策に掲げ、国民的なコンセンサスとなっている。しかし、ここにきて中小企業からは悲鳴も...。日本商工会議所は、中小企業の経営実態を考慮するよう国に求めている。最低賃金の引き上げで日本経済にどんな影響が起こるのか?また、地方で何が起きているのかを考える。


8月9日(金)
「米中貿易摩擦と日本の宇宙開発」

ゲスト:辺 真一(コリア・レポート 編集長)

金曜日は、1週間のニュースを総括。BS11解説委員の二木啓孝とBS11アナウンサーの八木菜緒が、月曜~木曜ゲストの注目発言を、各界論客と共に振り返る。
月曜日は、先月JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球から2.4億キロ離れた小惑星「リュウグウ」への再着陸に成功したことを受け。今後日本の宇宙開発はどこまで進むのかを、専門家に聞いた。
そして水曜日は、ますます深まる米中の経済対立について議論。中国に対して新たな関税をかけるとトランプ大統領が宣言し、更に「為替操作国」にも指定したことで、世界経済、そして日本経済にはどのような影響が出るのかを考察している。
そしてゲストは、朝鮮半島情勢のスペシャリスト・辺真一氏。対立状態と関係悪化が続く日韓関係について、その終息への道筋を探る。