第41回  世界を開くのは誰だ!『豊田市美術館』(愛知・豊田)

japanese-museums_41 japanese-museums_41

●世界を開くのは誰だ!「豊田市美術館」
日本の美術館の魅力を纏めた一冊の本『フランス人がときめいた日本の美術館』。著者でフランス人の美術史家ソフィー・リチャードさんのメッセージをヒントに、女優、野村麻純が日本の美術館の魅力を再発見するトキメキの旅へ。今回の舞台は、愛知県の名城、七州城の跡地に建てられた「豊田市美術館」です。

●作品と対話し、それぞれの作品との関係をつくれる「開かれた美術館」
豊田市美術館は、鑑賞する一人ひとりが作品と対話し、それぞれの作品との関係をつくっていく場となることを目指して、1995年に開館。設計は、ニューヨーク近代美術館リュニューアルにも携わった世界的建築家、谷口吉生。日本とヨーロッパの現代アートコレクションが印象的な美術館です。

●3500点にものぼるコレクションを、数か月ごとにユニークな切口で展示替え
近・現代アートを中心に3500点余りを所蔵。数か月ごとにユニークな切口で展示替えを行っています。 思わず触りたくなる作品ばかりを集めた企画展や、蜘蛛の糸をキーワードにした企画展など、視点によって無限に広がる芸術の楽しみ方を提案しています。

●著名アーティストの作品を様々なテーマで鑑賞
訪れたときは、「世界を開くのは誰だ」と題した企画展が開催されていました。「身体」「日常」「歴史・社会・記憶」「まだ見ぬ世界」をテーマに、エゴン・シーレやクリムト、ムンク、会田誠、草間彌生、村上隆などの作品を見ていきます。

●芸術を楽しんでもらうための取り組み
豊田市美術館では、芸術を楽しんでもらうために様々な取り組みを実施。そのひとつ、20年間つづく、ボランティアツアー」を紹介します。

紹介作品:クリムト「オイゲニア・プリマフェージ」、エゴン・シーレ「カールグリュンヴァルトの肖像」、エドヴァルド・ムンク「魅惑」、草間彌生「No. AB.」、会田誠「あぜ道」、ミケランジェロ・ピストレット「ぼろぎれのヴィーナス」、村上隆「ランドセルプロジェクト」、若林奮「胡桃の葉」ほか

取材協力:豊田市美術館