第34回  京のミステリースポット~都人の畏れと信仰~

今回は、真夏の京都の歴史の闇や不思議な伝説スポットを特集する。1か所目は、平安京を建てた桓武天皇の弟にあたる早良(さわら)親王の霊を慰めるために創建された崇道神社。京都で1番怖い神社とも言われる所以(ゆえん)を探る。2カ所目は、平安時代の公卿・小野篁が境内の井戸からこの世と冥界を行き来し、閻魔大王に仕えたとされる六道珍皇寺。3カ所目は、全国からの参拝者も多いパワースポット、平安時代の陰陽師・安倍晴明を祀る晴明神社と、死者が蘇るなど数々の逸話が伝わる一条戻り橋。4カ所目は、飲食店が集まるにぎやかな通り「木屋町通り」。高瀬川などの風情も味わいながら、通りに残された碑(いしぶみ)など史跡を訪ね、多くの幕末の志士たちがここを往来し、天誅(てんちゅう)を繰り広げるなど、彼らが混乱の都でどのように熱く生きたのか思いを馳せる。さらに、俳優が演じるお化け屋敷として全国の先駆けとなった東映太秦映画村のお化け屋敷も訪れ、お化け俳優のメイクシーンや時代劇を支える美術陣のリアルなセットにも注目。蒸し暑い京の夏に、ちょっと涼しくなりそうなスポットを訪ね、ひと時の涼を感じる。

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