第38回 中秋の名月~大覚寺『観月の夕べ』に密着!
平安の古から、銀色に輝く月の美しさに心を奪われてきた京の都の人びと。中でも、旧暦8月15日の夜空に輝く満月を「中秋の名月」として、この日の観月に特別な思いを寄せ、人びとは、夜空に輝く月への深い思いを言葉や歌に託して来た。今回は、大沢池に船を浮かべて優雅な観月を楽しむ大覚寺の「観月の夕べ」に密着する。昨年は台風の影響で中止となり今年2年ぶりの開催となる行事の準備風景やそれぞれの思いなどを取材しながら、1200年前の平安時代、嵯峨天皇が文化人たちと楽しんだ優雅なひとときに思いを馳せる。
今回は特別に嵯峨御流の生け花のパフォーマンスも行われるという「観月の夕べ」。どうして、都人は古より夜空を照らす満月に惹きつけられて来たのか、その魅力や理由について、専門家と共に迫っていく。