11月11日~11月15日

11月11日(月)
「ゲノム編集食品解禁! 食の安全は大丈夫?」

ゲスト:山田 正彦(弁護士 / 元農林水産大臣)、中島 春紫(明治大学農学部 教授)

耳なれない「ゲノム編集食品」が年内にも店頭に並び、我々の口に入ることになる。従来から問題になっている「遺伝子組み換え食品」が、何らかの動植物の遺伝子に他の動植物の遺伝子(=異物)を組み込むのに対し、ゲノム編集は遺伝子を人為的に切断はするものの、異物は組み込まない。「だから安全だ」として、厚労省の認可が下りた。
従って、遺伝子組み換え食品とは異なり、ゲノム編集食品に表示義務はない。肉の付きが良く可食部分が多い『マッスル鯛』、高血圧対策に格好の『高GABAトマト』などが可能になり......将来の食料問題を日本の技術力で解決できるというのが、開発側の立場であり、厚労省も追認した形だ。
一方で、遺伝子組み換えとは異なるこのゲノム編集であっても、「遺伝子に刺激を加えて切断するので、予期せぬ反作用が出ないとは言えない」と、慎重ないし反対の立場の人々もいる。
果たしてゲノム編集食品の安全性に、不安はないのか? 賛否双方の立場の専門家が相まみえ、激論を交わす。


11月12日(火)
「日韓WTO対決激化で!文在寅政権襲う危機とは?」

ゲスト:李 相哲(龍谷大学 社会学部 コミュニティマネジメント学科 教授)、真田 幸光(愛知淑徳大学 ビジネス学部 教授)

出口の見えない日韓問題。9月に韓国は、日本の対韓輸出管理の厳格化を「元徴用工問題への報復」だとして、WTO(世界貿易機構)に提訴。WTOでの2国間協議が60日以内に解決しない場合は、WTO紛争処理小委員会での審理を要請できることになっていた。そして昨日10日にその期限を迎えたが、韓国側は当面、2国間での協議を続ける意向を表明した。
この問題、韓国の主張のどこが問題だったのか?そして、経済停滞や支持率低迷で文在寅政権に迫った危機とは?日韓対立の新たな局面を読み解く。


11月13日(水)
「北朝鮮ミサイル問題 各国の思惑」

ゲスト:黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)、磐村 和哉(共同通信編集委員 兼 論説委員)

今年5月以降だけでも、実に12回、計20発以上のミサイルを発射した北朝鮮。金正恩・朝鮮労働党委員長はなぜ、これほど執拗に国連安保理決議に反する行為を繰り返すのか。そしてこの危険な挑発は、一体どこに向けてのメッセージなのか。
日本は北京の外交ルートを通じて厳重な抗議を行っているが、かたやまるで動かなくなったのが、トランプ・米大統領。アメリカが求めている「北朝鮮の非核化」と、北朝鮮がその見返りとして求めている「経済制裁解除」......。米朝協議は大きく隔たったままだ。
さらに、北朝鮮が急接近する中国が控え、そして金委員長に見放された形の韓国・文在寅大統領の瀬戸際外交の行方はいかに......。各国の思惑が交錯し混沌としている現状の背景を分析。今後の展開を占う。


11月14日(木)
「スポーツビジネスの可能性とは?」

ゲスト:森 貴信(株式会社マグノリア・スポーツマネジメント 代表取締役)、玉木 正之(スポーツ文化評論家)

大盛り上がりだったラグビーワールドカップ。日本代表はじめ、世界トップ選手たちのプレーに日本中が酔いしれた。その盛り上がりは経済にも好影響で、その経済効果は4370億円相当とも言われる。
来年には東京オリンピック・パラリンピックも控え、さらなる経済効果も期待される。ワールドカップやオリンピックのような大イベントに限らず、スポーツはビジネスとして可能性を秘めているのだ。
2016年に政府がまとめた『日本再興戦略』では、5.5兆円とされるスポーツ市場の規模を、2025年までに15兆円に拡大することを目指している。しかしその実現には、数々の課題があるのもまた事実。
あらためて注目を集めることとなった、「スポーツビジネスの可能性」について考える。


11月15日(金)
「北朝鮮ミサイル問題と不透明な日韓関係」

ゲスト:辺 真一(コリア・レポート編集長)

金曜日の『インサイドOUT』は、BS11解説委員の二木啓孝とBS11アナウンサーの八木菜緒が1週間のニュースを振り返り、各界の専門家やオピニオンリーダーが、月曜から木曜日のゲストの注目発言を読み解く。
火曜日は、日本の対韓輸出管理厳格化に対して韓国がWTOに提訴した問題の行方について、専門家に聞いた。
水曜日は、今年5月以降だけでも実に12回、計20発以上のミサイルを発射した北朝鮮の動向。金正恩・朝鮮労働党委員長は、なぜこれほど執拗に、国連安保理決議に反する行為を繰り返すのか。そしてこの危険な挑発は、一体どこに向けてのメッセージなのか。こちらも専門家と考察した。