11月25日~11月29日

11月25日(月)
「警察隊突入で緊迫!香港最新情勢と今後」

ゲスト:朱 建榮(東洋学園大学グローバル・コミュニケーション学部 教授)
    近藤 大介(講談社特別編集委員 / 明治大学国際日本学部 講師)

発生から半年が経過した香港デモは、現在、デモ隊の拠点・大学構内に突入した警察隊に、籠城した学生側が激しく抵抗。参加者が次々と拘束される中、今なお籠城した学生が抵抗を続けているが、攻防は最終局面を迎えつつあるとの見方も出始めた。
一方、香港行政当局の行った措置に対し、司法側が「基本法違反」との判断を示すなどの変化も現れた。しかし中国政府側は、「香港の行方を決めるのは中国だ」との姿勢を露わにし、香港警察トップに強硬派を就任させるなど、更なる強行措置を断行している。
対してアメリカは、議会が「香港人権法」を可決し、デモ隊を暴力的に鎮圧しないよう圧力を掛けたが、これに中国側が激しく反発。交渉中の米中貿易交渉にも、影響を与えかねない状況となっている。最新情勢と今後の行方を、現地香港からの報告も交えて徹底分析する。


11月26日(火)
「日韓GSOMIA問題」

ゲスト:中谷 元(自民党衆議院議員 / 元防衛大臣)、香田 洋二(元自衛艦隊司令官)

先週金曜日、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)が、失効直前に一転、継続となった。この「GSOMIA(ジーソミア)」は、軍事上の機密情報を共有する際に、第三国への漏洩を防ぐ取り決め。これまで韓国は、日本が輸出管理の厳格化を撤回しない限り、GSOMIAの延長は難しいとの態度を取ってきた。しかし韓国も米国の要求は無視できず、日米韓関係の象徴はひとまず維持された形となった。
北朝鮮のミサイル脅威や海洋覇権を目指す中国の動きが加速する中、今後の日本の外交・安全保障の課題とは何か?元防衛相と元自衛隊高級幹部に聞く。


11月27日(水)
「北朝鮮ミサイル発射のコスト 闇の錬金術」

ゲスト:古川 勝久(国連安全保障理事会・北朝鮮制裁委員会専門家パネル元委員)、豊田 祐基子(共同通信特別報道室 次長)

今年、12回も行われた北朝鮮のミサイル発射。日米韓に対する一連の危険な挑発行為は、一体、いつまで続くのか。このミサイルは、1発あたり製造費だけで100万ドルから150万ドルはかかるとの分析もあるが、その費用はどのように捻出されているのか?国民が飢餓に苦しむ中、国連安保理決議違反を繰り返す北朝鮮当局の闇の錬金術の実態とは?世界の監視の目をくぐり抜けて繰り返される犯罪行為に協力する組織とは?その現状に迫る。


11月28日(木)
「日本経済復活のための中小企業改革とは?」

ゲスト:デービッド・アトキンソン(小西美術工藝社 社長)、三戸 政和(㈱日本創生投資 代表取締役社長)

国内企業の99.7%を占め、日本経済を支えてきた中小企業。しかし、「人口減少社会となった日本においては、従来の中小企業政策では経済の好転はない」と主張するのが、元ゴールドマン・サックスの伝説的アナリストで、現在は自らも中小企業経営者であるデービッド・アトキンソン氏だ。「デフレ」+「一向に上がらない賃金」+「生産性の低さ」の三重苦にあえぐ日本経済の問題は、中小企業の数を減らすことによって解決できるという。
アトキンソン氏の「年金問題の解決や女性活躍社会の実現に向けても、中小企業の減少こそが必要」という分析は、果たして正しいのか?日本経済復活のための「中小企業改革」について、議論する。


11月29日(金)「タカラベnews&talk」
「世界初の宇宙ゴミ除去事業に挑む」

ゲスト:岡田 光信(アストロスケール創業者 兼 CEO)

ロケット打ち上げの際に必ず生じる宇宙ゴミ(スペースデブリ)が増え続けている。そんな中、持続可能な宇宙利用、そして人工衛星や宇宙ステーションの安全航行の確保のため、宇宙ゴミを除去する事業を行おうとしている世界初の企業が「アストロスケール」。その創業者兼CEOである岡田光信氏に、宇宙ビジネスの可能性について聞いた。