11月4日~11月8日

11月4日(月)
「発生から五カ月!激化する香港デモの行方」

ゲスト:倉田 徹(立教大学法学部政治学科 教授)、野嶋 剛(ジャーナリスト / 大東文化大学社会学部 特任教授)

一向に下火にならない香港のデモ。対立はもはや後戻りできないところまで来たという。民主主義が保証されているはずの香港で、デモ参加者に警察が至近距離から発砲し重傷を負わせる事態や、「覆面禁止法」の成立が、反対派の怒りの火に油を注ぐ形となった。
混乱が長期化する中、米下院が「香港人権・民主主義法」を可決。民主派を支持し、中国習政権をけん制する法律だが、米中対立の更なるエスカレートも懸念される。
また、年明けの総統選で再選確実と言われる台湾の蔡英文総統が、これまで慎重だった「台湾独立」を強く打ち出し、中台間の緊張が激化する可能性もある。
様々な火種を抱えた香港情勢の今後の行方を、周辺各国の動向も踏まえて徹底検証する。


11月5日(火)
「西村経済再生相に聞く 増税後の成長戦略とは?」

ゲスト:西村 康稔(経済再生担当大臣 / 内閣府特命担当大臣 / 自民党衆議院議員)、田村 秀男(産経新聞特別記者・編集委員兼論説委員)

西村康稔・経済再生担当大臣が生出演。これまでは官房副長官として、内政・外交の両面で安倍首相をサポートしてきた。初入閣した今後は、経済政策での手腕が問われる。
まず、10月の消費増税から1カ月。軽減税率やポイント還元制度などの対策は講じられてきたが、その評価は?また、世界経済の不透明感が強まる中で、新たに取られるべき景気対策とは?そして、兼任する「全世代型社会保障改革大臣」として、政権の最重要課題に対しどう取り組むのか?成長戦略の方策や、社会保障改革への意気込みを聞く。


11月6日(水)
「東京五輪マラソン 開催地変更問題」

ゲスト:二宮 清純(スポーツライター)、谷川 真理(マラソンランナー)

急転直下で決まった、東京五輪のマラソンと競歩の札幌開催。五輪の花形種目と言われるマラソンが、開催都市以外で行われるのは史上初のこと。選手はもちろん、関係者が困惑する中、IOC・組織委員会・東京都・政府で行われた4者協議で、小池東京都知事は開催地変更受け入れを、「合意なき決定」と表現した。
IOCは変更の理由を「アスリートのための暑さ対策」としたが、今回の決定は、果たして真の"アスリートファースト"と言えるのか。開幕まで8カ月を切る中、準備が間に合うのかも懸念される。
開催時期の問題や、膨らみ続ける開催経費から招致都市も減少傾向にある......といった「五輪を巡る問題」を、ゲストと共に考える。


11月7日(木)
「映画『ジョーカー』大ヒットの理由」

ゲスト:角谷 浩一(政治ジャーナリスト / 映画評論家)、寺脇 研(京都造形芸術大学 客員教授 / 映画評論家)

アメリカンコミック「バットマン」に登場する最凶悪役「ジョーカー」の誕生秘話を描いた映画、その名も『ジョーカー』が、大ヒットしている。R-15指定にもかかわらず、日本・アメリカを含む世界66か国で映画ランキングの1位を獲得し、全世界興行収入は9億3,688万ドルに到達。ベネチア国際映画祭では、最高賞となる金獅子賞を受賞し、アカデミー賞の大本命にも挙げられる、一大メガヒット作となった。
「暴力行為を誘発する恐れがある」とされてしまい、ニューヨークやロサンゼルスなどアメリカの大都市では厳戒態勢で公開されたこの映画が、今や世界中で大ヒットしているのはなぜなのか?それは、作中で描かれている格差や差別といった社会問題が、実際に世界中で起きているからなのか?報道番組的視点から、検証する。


11月8日(金)
「消費増税の影響と五輪マラソン・競歩変更問題」

ゲスト:江上 剛(作家)

金曜日の『インサイドOUT』は、BS11解説委員の二木啓孝とBS11アナウンサーの八木菜緒が1週間のニュースを振り返り、各界の専門家やオピニオンリーダーが、月曜から木曜日のゲストの注目発言を読み解く。
火曜日は、西村康稔・経済再生担当大臣が出演。10月の消費増税から1カ月が経過しての見解を聞いた。
水曜日は、東京五輪のマラソンと競歩の会場が札幌へ変更された問題について、その影響と課題をマラソンランナーの谷川真理氏、スポーツジャーナリストの二宮清純氏と共に考えた。