第41回  智積院~長谷川等伯渾身の国宝・障壁画に会いに~

今回は京都市東山区にある真言宗智山派の総本山・智積院を訪ねる。全国に末寺3千余を擁する大寺院。中でも注目すべきは長谷川等伯一門による国宝をはじめとする障壁画の数々。能登の七尾に生まれた等伯が30歳を過ぎて京都へ上洛、その当時狩野派の独断場だった京都画壇で名だたる絵師として登りつめた様子を目撃してきた作品の数々。息子・久蔵のデビュー作『桜図』と『桜図』後、わずか26歳でこの世を去った久蔵を思い、等伯が描いた『楓図』。折しも、今年は等伯生誕480年の記念すべき年。番組では、東山三ケ寺の1つとして智積院を紹介、秋の訪れと共に、長谷川等伯一門、渾身の力作である国宝障壁画の魅力にじっくりと迫りながら総本山・智積院の魅力を探って行く。また、等伯が京都へ上洛後、まず頼ったという京都市上京区の本法寺にも足を伸ばし、京都での初仕事となった『日堯上人像』(重文)や、等伯最大の作品と言われる『佛涅槃図』(重文)を鑑賞しながら等伯の人物像についても考えていく。

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