第45回 京の隠れた名所へ~隨心院・勧修寺
今回は、京都の街中の喧騒を離れ、京都市山科区に位置する2つの名刹・隨心院と勧修(かじゅう)寺を訪ねる。隨心院は、小野小町が晩年を過ごした寺院と伝わっており、境内には、小町ゆかりの史跡が多数現存する。番組では、小町が朝夕に顔を洗い化粧したという「化粧井戸」をはじめ、「小町文塚」、「はねず踊り」などを通して小町の面影に思いを馳せる。一方の勧修寺は、平安時代、醍醐天皇が生母・藤原胤子(いんし)の菩提を弔うため建てた寺院。代々法親王が住職を務める門跡寺院として格式を誇った古刹。江戸初期の書院造の典型とされる書院は重要文化財に指定されており、江戸初期の絵師・土佐光起(みつおき)・光成(みつなり)親子による豪華な障壁画は必見。また、お寺に伝わる『玉の輿伝説』についても解説して頂く。京都市の中心部より混雑が少なく、落ち着いてじっくり見学出来る山科の2つの寺院の魅力を探って行く。