第48回 令和の初春~梅香る京の名所へ!
解説:京都産業大学文化学部 小林一彦教授
今回は、春の訪れを探して京の梅の名所を訪ねる。先ず1カ所目は、約50種1500本もの梅の花が境内を彩る北野天満宮へ。梅の花を愛してやまなかったといわれる菅原道真公ゆかりの「飛梅伝説」について紐解く。2カ所目は、下鴨神社へ。江戸時代の天才絵師・尾形光琳が手掛けた国宝「紅白梅図屏風」を描く際に題材にしたと伝わることから、「光琳の梅」として、今も多くの参拝者を魅了する梅を愛でる。3カ所目は梅宮大社。名前の通り、境内には、40種、約450本の梅が植えられ、2月、3月は境内全体が梅の花で彩られる。また、多くの猫を飼っていることでも知られ猫マニアにはたまらない神社でもある。そして、空から降り注ぐようなしだれ梅の絶景が楽しめるという城南宮へ。更に、梅酒や梅シロップの手作り体験が楽しめるという新たな梅の体験スポットも訪ねる。奈良時代には、花と言えば「桜」ではなく「梅」を指したという。京都の梅の名所を巡りながら、令和初となる春を待つ京の風情をお届けする。