第26回  逆風を乗り越えて飛べ! グライダー 慶應義塾大学航空部

kiraboshi_26.jpg エンジンのない機体で、高度1000m以上、時には距離100km以上を飛行する「グライダー」。そんなロマン溢れる競技で、昨年の「全日本学生グライダー競技大会」個人優勝を果たしたのが、慶應義塾大学・航空部の山路優輝。
パイロットに憧れ、高校時代からグライダー競技に取り組んできた彼には今、大きな目標がある。
高校時代から苦楽を共にしてきた先輩・手塚祐輔にとっての学生最後の大会、今年の「全日本学生グライダー競技大会」を、団体優勝で飾ることだ。
エンジンのないグライダーで最大のポイントとなるのが、上昇気流に乗り、高度を上げることで航続距離を延ばすこと。パイロットは身体感覚や気象に関する知識、経験値を総動員して、風を掴まえようともがく。
相手は常に、偉大なる自然。「ライバルは鳥。良い風をつかんで天高く舞い上がりたい」と話す優輝。
しかし大会直前、思いがけない事態が、優輝たちを襲う...。
逆境の中で大空に挑む、優輝たちの青春の日々を追った。