第72回  「居酒屋遺産」探訪!歴史ある名店:東京・八重洲&神田!

これまで数えきれぬほどの居酒屋を巡ってきた、居酒屋探訪家の太田和彦さん。今回は「居酒屋遺産探訪」と題して、その建物や店内の造作を含めて、歴史ある名店の魅力をお伝えします。 太田さんが提唱する『居酒屋遺産』の基準とは、創業が古く店が往時のままであること...。親子代々店を継承していること...。そして、庶民のための居酒屋であること...。

まずご紹介するのは、昭和14年創業、東京・八重洲の『ふくべ』。 店の天井は舟底天井で、味わいのある壁や床も時の流れを感じさせます。現在は三代目のご主人が、ふくべ伝統の燗付けを正しく受け継いでいました。気取らない料理の数々も、創業当時からほとんど変わっていません。店の名物である「刺身はんぺん」「塩らっきょう」「くさや」を肴に、太田さんも酒が進みます!

京都にも、居酒屋遺産たりえる店がありました。創業80年を優に超える老舗の『神馬』です。 料理は、選び抜いた素材にほんのひと手間加えた品ばかり。そして、ここでしか飲めないという日本酒6種類をブレンドした清酒と、「鯖のきずし」に、太田さんも感動です!

東京・神田の街にも、これぞ居酒屋遺産という店」が...。なんと創業明治38年の『みますや』です。 現在の建物は、昭和3年に建てられたもの。戦時中の看板や、かつて使っていた天秤棒などが残り、店の歴史を伝えています。お客のほとんどが注文するという「こはだ酢」や、店の名物「ドジョウの丸煮」で、歴史を感じながら味わう酒は格別です!

時の流れに鍛えられ、えも言われぬ佇まいを持つ「居酒屋遺産」の名店をご紹介します。