3月1日~3月5日

3月1日(月)
「今なぜクーデターか?ミャンマー情勢と『中国の影』」

ゲスト:根本 敬(上智大学総合グローバル学部教授)、小原 凡司(笹川平和財団 上席研究員)

ミャンマーでクーデターが発生して1カ月。国軍は、事実上の国家指導者スー・チー氏を拘束し、これに抗議するデモが連日続いている。
ミャンマーは10年前に民政移管。その後の総選挙で、スー・チー氏率いるNLD(国民民主連盟)が圧勝し"スー・チー政権"がスタートした。政権は「少数民族問題」で軍と妥協して国際的非難を受けたが、微妙なバランスで国家運営を続け、去年11月の総選挙では再び与党が圧勝する。
国軍は選挙惨敗に危機感を強め、クーデターを決行したとされる。中国とインドの間という戦略的要衝に位置するミャンマーをめぐっては、周辺国の思惑も渦巻く。クーデターの裏に「中国の影」は?
歴史的にも日本との関係が深いミャンマーの現状と今後を考える。


3月2日(火)
「トランプ氏逆襲始まる 対中弱腰!?バイデン氏」

ゲスト:古森 義久(産経新聞ワシントン駐在客員特派員)、前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部 教授)

バイデン米政権が発足して40日。就任直後から温暖化対策「パリ協定」への復帰など、トランプ前政権からの政策転換をアピールする。
一方で、競争相手の中国には「経済侵略に立ち向かう」などと、トランプ前政権並みの"対中強硬姿勢"を見せる。
ところが、日本では意外と知られていないが、バイデン大統領は新型コロナウイルスを「中国ウイルス」「武漢ウイルス」と呼ぶことを禁止した。米国では、早くも「中国への配慮、軟化」と批判の声もあがっている。共和党支持層のトランプ支持率は依然として高く、民主党左派との対立が重い足かせとなる中で、バイデン政権は今後いかなる戦略の下で対中・対日外交を展開するのか?
米国政治に精通するエキスパートに聞く。


3月3日(水)
「広がる"コロナ後遺症" 現状と治療法は」

ゲスト:大隈 和英(厚生労働大臣政務官 / 医師 / 自民党衆議院議員)、寺嶋 毅(東京歯科大学市川総合病院 呼吸器内科部長 / 教授)

新型コロナに感染し、入院や療養を終え"回復"した後も、「体の痛み」「呼吸困難」「味覚・嗅覚障害」、さらには「抜け毛」「精神機能・認知機能の障害」といった「コロナ後遺症」が続くケースが多数報告されている。
状況を重く見た厚生労働省や複数の医療機関では、コロナ感染患者への実態調査を開始。メカニズムや効果的な治療法の解明に向けて動いている。「コロナ後遺症専門外来」も徐々に増えてきた。
どのような人が後遺症になりやすいのか?予防法は?患者や専門外来医師への取材を基に、専門家と共に検証する。


3月4日(木)
「緊急事態宣言は2週間程度延長? 自民・下村政調会長 生出演」

ゲスト:下村 博文(自民党政務調査会長 / 衆議院議員)、岩井 奉信(日本大学法学部教授)

首都圏の緊急事態宣言は、新型コロナウイルスの新規感染者数の下げ止まりもあり、延長の公算が大きい状況だ。経済立て直しに向け、予定通り宣言の解除に踏み切りたいと考えていた菅義偉首相だが、現在の感染状況を受け延長へと舵を切らざるを得なくなった。
菅首相を悩ませる課題は山積している。始まったばかりのワクチン接種も、予定はずれ込む見込み。東京五輪・パラリンピックの開催問題のほか、菅首相の長男が絡む総務省幹部の接待問題なども重なり、政府・与党は通常国会の後半戦も防戦・苦戦を強いられる情勢だ。
国民に我慢を求める中、政治が信頼を回復するには、いかなる政治姿勢と政策が不可欠なのか?自民党の下村博文・政調会長に聴く。


3月5日(金)「リベラルタイム」
「フェアな政治」

ゲスト:野田 聖子(自民党幹事長代行 / 衆議院議員)

有権者の52%は女性です。しかし、日本で女性首相は誕生していません。女性首相誕生の期待が高まる中、今回は「フェアな政治」と題して、自民党幹事長代行の野田聖子氏をお招きします。
野田氏が掲げる「人財発・地方発の水系型モデルにパラダイム変換」とは、いかなる政策なのか?「持続可能な国づくり」とは、いかなる戦略なのか?じっくりとお話を伺います。