第71回  神護寺から大覚寺へ~真言密教の春・空海が見た風景~

解説:山村純也(らくたび)

今回は、かつて弘法大師空海が歩いた高雄から嵯峨野への道を、プロのツアーガイド・山村純也さんの案内で辿る。
まずは、京都市右京区にある高雄山神護寺へ足を運び、空海が京都の拠点として過ごした数年間に思いを馳せる。さらに、国宝にも指定されている「灌頂暦名」など空海ゆかりの品も紹介し、平安仏教の二大巨頭、空海と最澄の出会いと別れの物語にも迫る。
神護寺を堪能した後は、嵯峨天皇に会うために空海が通ったであろう大覚寺への道を散策する。美しい池や見晴らしの良い展望台などを通り、空海が見たかもしれない風景を楽しみ大覚寺へ。大覚寺は、嵯峨天皇が檀林皇后との新居として造営されたと伝わる離宮。お堂とお堂を結ぶ回廊をはじめ、かつて離宮だった面影を残す大覚寺の魅力を、舞い散る桜と共に存分に紹介する。

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