5月17日~5月21日

5月17日(月)
「コロナ・五輪・憲法 ~終盤国会の攻防」

ゲスト:石破 茂 (自民党元幹事長)、福山 哲郎(立憲民主党幹事長)

通常国会が終盤を迎えつつある。いまだ収束が見えぬコロナ禍にあって、やはり焦点は新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の徹底だ。さらに、感染防止対策の徹底によって自粛を強いられている国民の生活と傷んでいる経済とのバランスをいかに取っていくのか?そして、一年延期された東京五輪・パラリンピックを、果たしてこの感染状況の中で予定通りに開催するのか?
もう一つ今国会での注目は、憲法改正の賛否を決める国民投票法の改正案を自民・立憲民主両党が合意し、成立の見通しとなったことだ。合意へと大きく舵を切った野党第一党の思惑とは?憲法改正への国民の審判は?
「次の総理候補」として国民的人気の高い自民党・石破茂元幹事長と、立憲民主党・福山哲郎幹事長が直接対決。終盤国会の課題と展望について激論する。


5月18日(火)
「対北朝鮮戦略狂わす韓国 日米韓連携を壊す気か?」

ゲスト:武貞 秀士(拓殖大学大学院客員教授)、礒﨑 敦仁(慶応義塾大学教授)

バイデン米政権は北朝鮮の核・ミサイルを「深刻な脅威」とする一方で、非核化を前提にし「調整された現実的アプローチ」を目指す、オバマ政権やトランプ政権とは異なる新たな方針を固めた。北朝鮮は「旧態依然の敵視政策」と猛反発した。
一方、南北融和を最優先する韓国・文在寅大統領は、今月21日に予定される米韓首脳会談を前に、またも米朝の"仲介役"を自認する。しかし、米韓首脳電話会談前に中韓首脳電話会談を行うなど、中国の顔色を伺う文政権に対してバイデン政権の不信感は根強い。
韓国が中国や北朝鮮にすり寄る現下の情勢で、日米韓3カ国は対北朝鮮戦略で連携できるのか?金正恩委員長は瀬戸際外交に戻り、軍事挑発に打って出るのか?最新の朝鮮半島情勢を専門家に聞く。


5月19日(水)
「高齢者接種本格化 ワクチン政策の現状と課題」

ゲスト:寺嶋 毅(東京歯科大学市川総合病院 呼吸器内科部長)、中野 貴司(川崎医科大学教授 / 厚労省「予防接種・ワクチン分科会」会長代理)

本格化する高齢者へのワクチン接種。東京と大阪に設けられた大規模会場で行われる接種の予約もスタートしたが、自治体と防衛省で予約システムが異なることから、果たしてスムーズな接種ができるのか不透明感もただよう。
一方で、現行のファイザー社製に加え、2社のワクチンの承認が"秒読み"となるなど、国内のワクチン不足解消に向けた動きに期待がかかる。
さらに、横浜市立大学や川崎医科大学からはワクチンの有効性について具体的なデータが示されるなど、感染拡大防止の成否を決する重大局面を迎えている。
菅義偉政権が推進する接種計画が乗り越えなくてはならない課題とは?今後の接種計画に死角はないのか?ワクチン接種の注意点なども踏まえ専門家らと徹底検証する。


5月20日(木)
「先進7カ国の中で最下位の賃金 日本は貧しい国?」

ゲスト:加谷 珪一(経済評論家)、久我 尚子(ニッセイ基礎研究所 主任研究員)

コロナ禍で落ち込んだ経済。18日に発表された2021年1~3月期のGDPは、物価変動を除く実質で前期より1.3%のマイナス成長だった。
一方で、ワクチン接種が進むアメリカはプラス6.4%と、3期連続で改善。V字回復を見せるアメリカと弱含みの日本という明暗を分ける構図となった。
もっとも、世界に目を向ければ日本と他の先進国の間に存在する経済格差は、コロナ禍以前から既に拡大傾向にあった。例えば、平均賃金でいえば、アメリカやドイツそしてイギリスでは伸びているが、日本はこの30年間ほとんど横ばい状態なのだ。
経済大国は過去の栄光なのか...。知らず知らずのうちに"貧しい国"へと転落を始めた日本。脱却への道筋を考える。


5月21日(金)「リベラルタイム」
「日本経済再耕戦略」

ゲスト:デービッド・アトキンソン(小西美術工藝社 代表取締役社長)

コロナ禍によって日本経済は大きなダメージを受けた。そこで今回は「日本経済再耕戦略」と題してお送りする。
人口減少が進む日本の経済はどうあるべきか、50年後、100年後の日本はどうあるべきなのか。
菅内閣で成長戦略会議委員を務める小西美術工藝社のデービッド・アトキンソン代表取締役社長に、日本経済のあり方について伺う。