5月24日~5月28日

5月24日(月)
「イスラエルVSパレスチナ 停戦は守られるのか?」

ゲスト:柳澤 秀夫(ジャーナリスト / 元NHK解説委員・カイロ支局長)、黒井 文太郎(軍事ジャーナリスト)、木村 万里子(JVCエルサレム事務所現地代表...東エルサレムからリモート出演)

ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」と戦闘状態にあるイスラエル政府は、20日、安全保障担当の閣僚らが出席した会議で「停戦を承認した」と発表した。ハマスも停戦に応じた。
パレスチナとイスラエルの今回の軍事衝突は、東エルサレムのイスラム教聖地にある礼拝堂へのパレスチナ人立ち入りを、イスラエルが4月中旬から制限。反発した多数のパレスチナ人がイスラエル治安部隊と衝突し負傷した事態を受け、ハマスがロケット弾でイスラエル都市部を攻撃したことが発端だ。対するイスラエル軍は、ガザ地区を空爆や砲撃により報復した。その結果、パレスチナとイスラエル双方で子ども六十数人を含む二百数十人が犠牲となった。
"停戦合意"後に攻撃が実施された過去もあるだけに、合意は順守されるのか?パレスチナ・イスラエル双方の内部事情と、国際社会の利害が複雑に絡み合う歴史的対立構造に出口はあるのか?専門家が"解決"への糸口を分析する。


5月25日(火)
「緊急事態解除か延長か? 与野党政調会長が激論」

ゲスト:下村 博文(自民党 政務調査会長)、泉 健太(立憲民主党 政務調査会長)

自衛隊が運営する大規模ワクチン接種が、東京と大阪の高齢者を対象に始まった。菅義偉政権の内閣支持率は、新規感染者が増えれば下がるという相関関係にある。それだけに、支持率低迷が続く菅政権にとって反転攻勢の切り札がワクチンだ。ワクチン接種の進捗は政権の支持率回復だけでなく、ひいては東京五輪・パラリンピック開催や衆議院の解散・総選挙にも影響を与え、菅政権の命運をも左右する。 対する野党は、菅政権のコロナ対応に批判を強める。
今月31日に期限を迎える東京、大阪など9都道府県での宣言は解除されるのか?はたまた再延長なのか?ワクチン、経済、五輪など国民がいま知りたい施策を自民・立憲民主両党の政策責任者に聞く。


5月26日(水)
「米韓首脳会談 成果は『連携強化で一致』だけ?」

ゲスト:前嶋 和弘(上智大学総合グローバル学部教授)、李 相哲(龍谷大学教授) 

米国のバイデン大統領は、先週ワシントンで韓国の文在寅大統領と首脳会談を行った。バイデン大統領にとり対面での首脳会談は、菅義偉首相との日米首脳会談に続き2回目。「北朝鮮に対する非核化交渉の進め方」「対中国包囲網への立ち位置」「新型コロナワクチンの供給」など広範囲な課題について協議が行われた模様で、両首脳は米韓の連携強化で一致した。
しかし、北朝鮮との融和政策を推し進め、中国とも密接不可分な経済関係を持つ文政権としては、バイデン政権の東アジア戦略と完全に足並みを揃えることは困難だ。任期残り1年を切った文大統領の思惑や、日米韓関係、日韓・中韓関係を検証する。


5月27日(木)
「感染症対策 やってる感政治から実効性ある政治へ」

ゲスト:宇佐美 典也(制度アナリスト / 元経済産業省官僚)、須田 慎一郎(経済ジャーナリスト) 

新型コロナウイルスの感染拡大で、ひっ迫する医療と景気に明るい兆しが見えぬ中、感染状況に連動して支持率が上下する菅義偉政権の頼みの綱がワクチンだ。菅首相は1日に100万回実施し、7月末までに高齢者の接種を完了させるとしている。自治体に接種の積極的推進を促す意味はあるものの、果たして実現できるのか。
元経済産業省官僚の宇佐美典也氏はこう指摘する。「菅首相は『感覚的に判断』しており、ワクチン政策を含む感染症対策全般がちぐはぐなものに終始している」。
これまで「省庁の縦割りや既得権の打破」を訴えて成果を挙げてきた菅首相ではあるが、「漠然とした改革志向のみ」で感染症を抑えることは可能なのか。掛け声だけの"やってる感政治"を廃し、実効性のある政策を打ち出すために何が必要なのか、専門家と共に考える。


5月28日(金)「タカラベnews&talk」
「コロナに勝ち抜くテレワーク戦略」

ゲスト:平野 洋一郎(アステリア株式会社代表取締役社長 / CEO)

毎月最終金曜日は「タカラベnews&talk」。経済ジャーナリストの財部誠一が注目ニュースの真相と隠れた背景を解説。さらに、いま注目の人物から最新情報を聴きだす。
今回のゲストは、企業向けソフトウェアの開発・製造を手掛けるアステリアの平野洋一郎社長。アステリアは生産性向上に向け、コロナの前からテレワークを推奨してきた。今回の緊急事態宣言を受け、9割以上の社員がテレワークを実践し、昨年度、過去最高益を達成した。 テレワークを上手に使いこなすために会社はどうすればいいのか。また、最近日本企業の間で進められているDX=デジタルトランスフォーメーションの本質とは何かなど、コロナ禍で勝ち抜く企業戦略を聞く。