第56話  極寒の地

miyue_56.jpg 義渠への誘いを断り燕に向かうユエに、義渠君は金銀財宝や毛皮を贈って見送る。ユエ一行は燕の都、薊の駅館に到着する。 燕に嫁ぎ宰相夫人となった羋茵は、ユエへの恨みから秦からの国書を燃やしてしまう。国書を読んだ孟嬴から連絡がくるものと思い待ち続けるユエだが、一向に音沙汰がない。自ら届けに行った文も、孟嬴には届かない。 羋茵に買収された駅丞の韓伍は、ユエたちが眠る部屋に火を放つ。一同は無事に外に逃れたものの、稷の外套を取りに戻った葵姑は命を落としてしまう。