#3  【秘密】前編

JacksonBrodie_03

早朝ランニングをしていると、海に漂う人影を見つけるブロディ。すぐさま海に飛び込み近付こうとするが、潮流に流され諦めて引き返す。20代前半の女性と思われる人影の周りにはピンク色のカードが漂い、耳には東洋風のイヤリングを付けていた。
推理犯罪小説を執筆しているマーティン・キャニングは、駐車場で接触事故から誘発された暴行事件を目撃する。車から出て来た男は突然、バットでもう一方の男に殴りかかる。思わず自分のバッグを投げつける気弱なマーティンだったが、逆にバットの男に狙われそうになる。同じ駐車場に居合わせていたブロディが事件に気付き、バットの男は車に乗って逃げてしまう。
"ハッター・ホームズ"を経営するグラハム・ハッターが救急車で病院に運ばれて来た。病室で意識不明のグラハムの側には、結婚生活39年目の妻グロリアが居た。夫と一緒に居たのは娼婦のジョジョ。ロシア出身で耳には十字架のイヤリングを付けていた。
ブロディが拾ったピンク色のカードから"フェイバーズ"と言う掃除代行会社の名前が浮上する。一つの派遣先を特定し向かうブロディ。そこに居た女性に十字架のイヤリングを付けた女性の話を聞こうとするも、彼女は怯えた様子で何も答えない。名刺だけを渡し、立ち去るブロディ。
マーティンは暴漢に襲われて負傷した男性に付き添う様に医師から頼まれていた。彼の名前はブラッドリーで元海兵隊、今はただのDJだと言う。寝ている彼の側で仕事を進めようとするマーティンだったが、本のデータを無くした事に気付く。何となくブラッドリーの荷物を覗くと、鞄の底には物々しい銃がしまわれていた...。
翌朝、ドラッグの過剰摂取と思われる身元不明の女性の遺体が見つかったとマンロー警部補に電話が入る。娼婦の可能性もある彼女の手首には、十字架にも見えるタトゥーがあった...。