#8  【運命】後編

JacksonBrodie_08

ここ数日、誰かが"ジャクソン"を名乗り、自分の周りで動いている気配がある。実母探しの依頼主であるホープに会うため、彼女の職場の病院へ向かうブロディ。養子縁組の書類も出生証明書も偽造されており、手掛かりだと思われていた娼婦の遺体と監禁されていた子供は"マイケル"と言う男の子だった。今の生活を大事にするべきだと伝え、立ち去るブロディ。
病院を出ると、ロマックス元警察署長がブロディに怒りをぶつける。ロマックスの昔の同僚でホープの養父母の知人であったレイ、その妻のマギーが自殺したと言う。1979年に遺体で発見された娼婦、キャロル・ブレイスウェイトの事件を掘り返したからだと言うロマックス。ブロディには身に覚えのない話だった...。
当時から警官であるバリーに、キャロル・ブレイスウェイトに関する話を聞くため彼の自宅を訪ねるブロディ。そこにはバリーの元相棒のトレイシーと、遺体で発見された娼婦ケリーの子供、コートニーも一緒に居た。子供を連れている理由を聞くと、母親の虐待を見過ごせず解放してやりたかったと言うトレイシー。金銭を渡し子供を譲ってもらったが後で返すつもりだったと話す彼女を、衝動的に行動してしまっただけだと庇うバリー。
虐待を受けている子供に対して執着心を見せるトレイシー。1979年に保護された"マイケル"が関係していると考えたブロディは、二人から当時の出来事を聞き出す。そして、警視正であったロマックスに連れて行かれた"マイケル"が翌日、小児病院から消えて行方不明になっていた事実を聞く...。すると突然、目出し帽を被った男達がバリーの自宅を襲撃する。
襲撃に遭い病院で治療中のバリーを訪ねるブロディ。何とか逃げ延びたトレイシーを心配するバリー。ブロディはトレイシーの面倒を自分が見るのを条件に、バリーにキャロルの事件の真実を話す様に迫る。そしてバリーは、当時の腐敗した警察の話をし始める...。