#9  【真実】前編

JacksonBrodie_09

レイチェル・スチュワートが婚約者であるアンディ・マーシャルの事でやって来た。彼が妻を亡くした後、レイチェルは彼の息子の子守になり、数カ月前に婚約したと言う。ところが彼は仕事に出社してなかったり、携帯が不通になったりと彼との人生に不安が生じてしまったと言うレイチェル。彼女からの浮気調査の依頼をブロディは引き受ける。
馬券業者のイアン・マッキーからは支払が滞っている。お金を回収に行くと、窃盗事件は終わってないと言うマッキー。従業員だった容疑者を捕まえた後も、金が盗まれ続けていると言う。今までの報酬だけでも回収しようとするブロディだったが、解決してからだと主張するマッキー。
アンディを尾行していると、馬を飼っている年配の女性宅を訪れていた。女性の名前はミリアム・ベーカー、アンディと死別した妻イゾベル・マーシャルの母親だった。ブロディが探偵だと判ると、彼女は5年前に落馬事故で亡くなった娘の話をし始める。乗馬の名手だったイゾベルが、気性の荒い野生馬に無帽で乗る訳がない。検察官は事故死と断定したが、事故直後に娘婿のアンディが側にいたと。ミリアムは、娘が殺された証拠が欲しいとブロディに調査を依頼する。
イゾベルの友人を名乗り、アンディの自宅を訪ねるブロディ。生前の妻の写真を見ながら事故直後の様子を語るアンディ、他の写真にはイゾベルとレイチェルも写っていた。イゾベルの生前から子守をしていた事実を隠していたレイチェル、彼女はアンディと不倫をしていた。不倫ではなく"恋愛"だと言うレイチェルに、引き続きアンディの調査をして欲しいと依頼されるブロディ。
ブロディは言葉巧みに警察内部の情報を聞き出し、イゾベルの母であるミリアム・ベーカーが1969年に有罪判決を受けている事を知る。彼女はイゾベル誕生の3カ月後に、ギャリックと言う男性の妻を死なせていた。ミリアムの犯罪が今回の事故に繋がっている可能性を示唆するブロディに、彼女は興奮しながら娘や孫との本当の関係性を話し出す...。